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作る学力と暗唱(その1)  2009年4月27日  No.467
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 解く学力と作る学力は、テストの学力と発表の学力と言い換えることもできます。また読む学力と書く学力と考えることもできます。
 これからの時代に求められるものは、読む学力ではなく、書く学力です。
 書く学力を構成する要素は三つあります。第一は、知識です。知識が書くための材料となります。第二は、思考です。材料となっている知識をただ伝えるだけでなく、その知識の組み合わせから新しいものを構想するのが思考の役割です。第三が、表現です。この表現は、単に右のものを左に移す伝達のような表現ではなく、新しいものを創造する表現です。
 新しいものを創造するために必要な知識は、単にテストのときに記憶を再現すればよいというだけの知識ではありません。考えるときに、いつでも自分の手足の一部のように使える知識となっていることが必要です。
 熱中して本を読むと、その本に書かれている内容や表現が、まるで自分のもののように使えるようになるということがあります。このときに、熱中して読んだ本の中で得た知識は、その本の文脈全体の中で把握されているので、自分の手足のように使える知識なのです。
 かつて日本では、歴史の学習は、人物の歴史を中心に学ぶようになっていました。その後、人物中心の歴史学習が科学的でないと批判され、現在の歴史学習は人物をあまり取り上げない味気ないものになっています。しかし、歴史の教科書や資料集に載っているような知識をいくら覚えても、そこから文章を書くときに使えるような生きた実例はあまり出てきません。それは、断片的に記憶する歴史の知識が、単にテストで再現するだけの知識となっていて、生きた知識になっていないからです。
 年をとった人の言葉は、何でもないように思えることの中にも深みを感じることがあります。同じことを若い人が言うよりも年とった人が言う方が説得力があるのは、老人の知識が、自分の生きた知識となって語られているからです。
 では、生きた知識とそうでない知識の違いはどこにあるのでしょうか。
(つづく)
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)

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