国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
作文は、出力するもの。出力のもとになるのは、読書という入力――読書力をつけてこそ、作文力が伸びる  2023年10月25日  No.4828
ホームページの記事は→4828

キンモクセイ

●動画:https://youtu.be/fcoU-5tgbf0

 昔、言葉の森が通学教室をやっていたころ、子供たちの中に、「書くことがない」とか「書けない」とか言う子がたまにいました。

 そういう子に共通するのは、本を読んでいないことでした。
 ちょうど、お腹がすいているので、動く力が出ないという関係に似ています。

 逆に、本を読んでいる子は、自然に書きたいことが次々と出てきます。
 作文の上手な子に共通するのは、読んでいる本のリズム感が作文に出てくるということでした。
 熱中して、本を読んでいると、その本の文体が、子供の書く作文の中に自然に出てくるのです。だから、書きやすくなります。

 しかし、現在、人気のある本は、ビジュアルが優先されているのか、文章が少なくなっています。
 文章は付け足しで、図や絵を見せるような形になっている本が増えています。
 そういう本ばかりを読んでいると、知識はつくけれども、文章は書けないというようになってきます。

 文章が書けなくても、日常生活は十分にやっていけます。
 話をするだけなら、作文は書けなくても、誰でも同じように達者に話をすることができます。

 しかし、話だけはうまくできるが、書く力がないということでは、リーダーの役を果たすことはできません。
 みんなに説得力のある話をしたり、新しい提案をしたりするというのは、書く力がないとできないからです。
 書く力とは、考える力と考えをまとめる力だからです。

 これからは、みんながリーダーになる時代です。
 だから、誰もが文章を読めるし、書けるという力を持つことが大切なのです。


 従来の作文の指導法は、赤ペン添削が中心でした。
 赤ペン添削というのは、対症療法的な勉強の教え方です。

 大事なことは、根本原因から作文力をつけることであって、書いたあとの作文の誤字を直すことではありません。

 では、なぜ対症療法の赤ペン添削が作文指導の中心になったかというと、それは、これまでの作文指導には、事前指導という方法がなかったからです。

 事前指導を行うためには、子供の事前の準備、親の事前の協力、項目指導という方法、少人数クラス、個別指導の時間というものが必要です。

 ところが、通常の学校教育や通信教育では、子供たちに一斉に作文を書かせて、あとで先生が一人ひとりに赤ペン添削をするという方法しか取れません。
 だから、赤ペン添削は、先生が大変なわりに、それで力をつける子がほとんどいなかったのです。

 これからの作文指導で最も大切なのは、読む力をつけることです。
 作文を直すのではなくて、読む力をつけることによって、作文を自然に上手にしていくという指導法が求められています。

 言葉の森では、毎週、子供たちに読書記録をつけるようにしています。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
(10/25現在5323件)

 読書記録によって、子供たちの本を読む習慣がつくばかりでなく、互いにレベルの高い本を読むようになっています。
 この読書記録をさらに充実させていきたいと思っています。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文の書き方(108) 読書(95) 

 コメント欄

森川林 20231025  
作文の勉強というと、赤ペン添削というのが普通でした。
しかし、それは、対症療法です。
大事なことは、根本原因を見ることです。
作文の根本は、読書です。
読む力をつけることが、作文力をつけるいちばんの要因なのです。
コメントフォーム

作文は、出力するもの。出力のもとになるのは、読書という入力――読書力をつけてこそ、作文力が伸びる 森川林 20231025 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」