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教育は問題を解く力をつけるためではなく、考える力を育てるために――新しい作文教育を  2026年6月29日  No.5542
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https://youtu.be/HjqpSRswBt4

◆◆今の教育は問題を解くための教育になっている

 今の教育は、問題を解くための教育になっています。
 なぜそうなっているかというと、それは、考える力を育てるための教育の方法がないからです。

 考える力を育てる方法の一つは、作文を書くことです。
 そのためには、子供たちが日常的に文章を書く機会を作ることが必要です。
 作文の学習を日常的に行うためには、指導の方法が確立していることと、評価の方法が客観的であることが条件になります。

 逆に言えば、今の日本における作文の教育は指導の方法がなく、評価の方法が主観的で、しかも評価に時間が取られすぎるので、作文指導を日常的に行うことができないという根本的な問題があるのです。

◆◆作文の教育がなぜ行なわれにくいか

 作文の実力というものは、本人ではわかりません。
 だから、自学自習という勉強法が取れません。

 しかし、他の人間の手による評価はまちまちです。
 ある人は内容の一部を評価し、他の人は表現の一部を評価するという具合で、客観的な評価が行われているとは言えません。

 評価の基準が明確で、しかもブラックボックスになっていないことが大事です。

◆◆子供が納得できる作文教育――事前指導

 そこで私が考えたことの第一は、作文を書く前の指導を子供にもわかるように明確にすることです。

 例えば、小学生であれば「たとえを使って書く」とか「そのときの出来事の中の生き生きとした会話を書く」とか「自分の思ったことを長く詳しく書く」とかいうことです。

 中学生であれば、自分の意見を先に考え、その理由や方法を、自分の体験をもとにした実例と現在の社会にある実例をもとにして書き、自分の意見と反対の意見に対しても言及するという書き方です。

 高校生であれば、現在の問題をその問題が生まれた原因と今後の対策を中心にして書き、それが及ぼす将来の影響についても考えるというような書き方です。

 事前の指導があれば、事後の評価は、その指導をに行うので子供自身が納得する評価ができます。

◆◆子供が納得できる作文教育――語彙力評価

 評価を明確にすることの第二は、作文に書かれている語彙を分析し、どういう語彙がどういう割合で書かれているかを集計するという方法です。

 これによって、作文における考える要素、知識的な実例の要素、わかりやすい実例の要素、多様な表現という要素などを集計し、それを子供自身にもわかるように表示します。

 これは、言葉の森が独自に開発した文章自動採点システム「森リン」です。

◆◆作文教育の日常化を

 これらの客観的な評価の方法があることによって、作文を書くための意欲が生まれます。
 それは、評価が他人から与えられたものでなく、子供自身が作り出した評価になるからです。

 これからの日本の教育を考える力を育てるための教育にしていくために、作文の学習を日常化していく必要があると思います。


※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007

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