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作文とは違う読書感想文の勘どころ  2009年7月18日  No.560
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なぜ、感想文は難しいのか

 作文は、平たく耆えば、自分の意見や感想を書きたいように書くだけですから、「会話」や「たとえ」などの表現項目を盛り込めば、小学校低学年でも書くことができます。

 ところが、感想文は、本の中から書く場所を選ぶにしても、感想を書くにしても、考える範囲が広すぎて、子供にとっては雲をつかむような話となります。

 小学校低学年の場合は、手取り足取り指導しないとまず書けません。

上手に書く秘訣

 感想文を書くうえで大事なことは三つあります。

 いちばん大事なことは、「似た話」を探し、ふくらませるということです。子供たちの多くは、あらすじを長く書きがちです。あらすじを書くこと自体はいい勉強になりますが、あらすじをいくら書いても感想文にはなりませ」ん。また、感想文もいう言葉から、感想を長く書こうとする子もいます。しかし、感想とは、結局「おもしろかった」か「おもしろくなかった」かに帰着しますから、感想を長く書こうとするとかえって個性が出ません。感想文は、「似た話」を書くことによって、長く個性的に書けるようになるのです。

 もう一つの大事なことは、何回かに分けて書くということでず。一日四〇〇字で三日に分けて書くということであれば、教えるほうも教わるほうも無理なく取り組めます。準備のための取材や調査に時間をとれば、さらに日数はかかりますが、時間をかければそれだけ楽に書けるようになります。

 最後に大事なことは、書いたあとに、書き上げたことそのものを褒めてあげることです。コンクールに入選させるために、それ以上手季直しをする必要はありません。入選を左右するのは題材のおもしろさです。そして、題材は偶然に左右されます。教育で大事なことは、偶然を評価することではなく、努力を評価することです。

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