対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
国際化 エガ
国際感覚があるということは、ただ流暢に外国語を話し外国人とそつなくつきあえるというような単純なことではありません。また国際感覚を身につけるということは、これさえ手に入れれば大丈夫というような一本の「魔法の杖」を見つけることでもありません。国際感覚という言葉は、国際化という言葉がそうであるように、そのとらえ方が人によってまちまちだからです。
私たちは普段国際感覚といったら言葉を喋れる事だと思うであろう。しかしそれは表面的な感覚だ。本当に大切なのは言葉を喋れるかどうかではなく、自分がどういう意見を持っているという、中身が大切だ。では、このような国際感覚を持つにはどうすれば良いのか。
一つの方法として、必ず言葉を喋らなくてはならないという先入観をなくす事が大切だ。例えば外人に道を聞かれたとしよう。もし相手の言葉を簡単に話せたとしたら、ただ道を教えるだけで、何の感覚を持たないまま終わってしまう。しかし、あまりうまく話せないとしたら、自分なりに説明の方法を考えて、必死に相手に伝えようとする姿勢が伝わってくる。言葉を話せなくたって相手に伝える事は出来るはずだ。
二つ目の意見として、外国人を特別な存在とせず慣れる事が大切だ。日本は島国のため外人と話す機会が少ない。なのでどうしても外人を特別な存在と思ってしまう。だから、自分から外人と接し、相手の考えを分かった上で自分の意見を持てるようにすれば、よりいい付き合いが出来るようになる。
これからは国際化の時代だ。自分の国の事ばかりではなく相手の国も理解し付き合っていきたい。
講評 jun
国際感覚というと、英語がたんのう(堪能)であること、外国の習慣等に精通していることなどと考えてしまいがちですが、もちろん、そのような表面的なことではないはずです。エガ君も書いてくれたように、自分の意見をしっかり持っていること、そしてそれを他の人(日本人であろうと他国人であろうと。)にはっきりと示せることなのでしょう。
そのための方法の一つ目。大切なのは、言葉が通じることではなく、心が通じることなのですから、他の国の言葉を話せないことで劣等感を持つ必要はないわけですね。
方法の二つ目ももっとな意見。外国人であることを必要以上に意識することは、真の国際感覚からはほど遠いですね。同じ地球上に生きる人たちとして、歩み寄り、理解し合っていきたいですね。
堂々と自分の意見を主張する一方で、他人の意見にも耳を傾けることのできる真の国際人に近づきたいものです。国際化の時代に生きる一人として、エガ君もがんばってね!
▲「言葉を喋れる事」→「言葉を喋れること」
「なくす事」→「なくすこと」
「伝える事」→「伝えること」
「自分の国の事」→「自分の国のこと」 いずれもひらがなで。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |