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　　　侍と乙女チック２００２　　　らくだ

　百年以上家具を使ったという例は別にめずらしくはない。使い方さえ間違えなければ、家具にとって百年というのは、むしろ短い時間と言える。最悪の場合でも、無垢の天然木を使っていれば、ほんの少し修理したらまた使える。本物の木を使い、本物の造り方をした家具は、本物の人間を育てるようになる。本物の木の家具と永く付き合おうと思うと必然的に二十一世紀が問題となる。
　昔、おばあちゃんが使っていた揺りかごは、人間に例えれば意地悪ばあさんか、物知りばあさんという感じで威厳が漂っている。家に帰ると、木製の机が置いてある。その机の上では、私は魔王だ。（意味不明）つまり、木製の机は、アルバムを眺めているようで、ほのぼのしていて心地が良い。
　プラスチック製の物は、どちらかといえば、近未来なイメージがあって忙しない感じである。
姉の部屋は、私の部屋と違い近未来な部屋（笑）だが、メルヘンなような乙女チックで結構気に入っている。プラスチック製なものも捨て難い。
　木製にも、プラスチック製にもどちらもいい所がある。しかし、一番大切なことは、どれだげ物とふれあい分かり合うことだと思う。

　　　講評　　　jun