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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   食物連鎖   ラブリー

  食物連鎖
 葉を食べるということは、ずいぶん効率の悪いことだ。ふつう草食の哺乳類でサイズの小さいものは、葉より栄養のつまっている物を食べる。ウシやヤギなどの反すう動物は、いくつもの部屋に分かれた大きな胃袋をもち、この中に単細胞生物やバクテリアを共生させている。草食性の鳥は果実か穀物を食べる。昆虫が変態して飛ぶようになったら、草は食べずに蜜や樹液を吸う。草を食うことは、重い胃袋をかかえるので、移動性を犠牲にする。昆虫は羽化を節目として食性と運動法を切り替える。
 私にも、似た話がある。1年生の時、学校でかいこをもらった。まだとっても小さくて、消しゴムのかすくらいだ。かいこはくわの葉を食べるので、近くの公園で取ってきた。それをあげると、むしゃむしゃと食べ、気付いたらもうなくなっていたということがある。食べていくと日に日に大きくなり、ず太くなっていく。マジックペンくらいの太さになると、まゆを作ってかいこがになった。成虫になるとくわの葉を食べなくなり卵を産んだら飛んでいってしまった。
 もし、いもむしが大量発生したらどうなるだろう?葉がなくなっていく。葉がなくなっていくと実がつくはずの実ができない。実ができないとそれを食べている生物が飢え死にしてしまう。少し戻って葉がなくなっていくと酸素を吸っている人間に害がある。葉は、二酸化炭素をすって酸素を吐いているからだ。まるで食物連鎖のようだと思う。いもむしが大量発生すると人間に害があることになるなんて、恐ろしいことだ。
 この長文を読んで、一つのバランスを崩すと元に戻せないということがわかった。大きなことになる前に小さなことにも目を向けるのが大切なのだと思う。

   講評   nara

 当たり前のように目にしている、さほど気にもとめないようなことも、バランスの上に成り立っているのだね。私たちが食事を摂ることも、いも虫が葉ばかり食べるのも、実は理にかなったところがある。そのバランスを崩すと、影響はじわじわと広がっていくというところに、しっかりと目を向けられた。
 普段の生活の中で「おや、今年はセミが早くから鳴き出した。」「今年は、○○を見かけないぞ。」というところに、敏感になれるアンテナを身につけていけるといいね。
 食べ物は、体の機能や大きさなどに大きく関わる。大きく言えば、命に関わるものなのだ。いも虫には花の蜜はすえないし、蝶が葉を食べていてはフワフワと飛ぶこともできない。人間も同じだ。「食について」という視点で話を広げてもおもしろそうだね。

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