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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ひじのケガ   リッチ

   
 小雨のふる、土曜日のことでした。ふりかえのプールへいくために、自転車でスイミングスクールへ行きました。たくさん泳いだ後、帰ろうとして出口へ行ってみると、小雨がふっていました。わたしは、
「ありゃりゃ。こまったなぁ。」
と言って、外に出たり入ったりしていたら、受付の人が、
「おっ!りさこちゃん、どうしたの? さっきからうろうろして、おむかえなの?電話し てあげようか? ん? 」
わたしは、
「あのぉ、わからないからそのぉ・・・。電話かしてくれますか?」
そうして、電話をかしてもらい、
「九三〇・・・・。」
家の電話番号をプッシュしていく間、わたしは、むかえい来てくれないだろうな・・とだんだん不安になってきました。
「プルプル、プルプル、プルプル。」
「もしもし、久野ですけれども、どちらさまですか?」
「あ、お母さん!小雨なんだけれどぉ。むかえに来てくれる?それとも・・・。」
わたしが言いかけた時
「小雨だからだいじょうぶでしょ、一人で帰っておいで。」
「わかった。」
と言って電話を切りました。
「電話ありがとうございました。」
「どう?」
「はい、自分で帰ります。さよなら。」
「バイバイ。」
 小雨だから・・・いっか、自転車でも。と思いながら、ゆっくり自転車を走らせていました。そしてお菓子屋さんの角を曲がって細い道を通って、また角を曲がって・・・
「あっ!!!」
自分の声にびっくりしたり、スピードを上げていたりで、転んでしまいました。いたい!
そう思いながら、いたいひじを見ると、血がぶあっと出ていました。手足もいたかったけど、大じょうぶでした。雨はさっきより、けっこうふっていました。わたしは心の中で、雨がひどくなったり、そうだよ、私がスピードを上げていたのも悪いけどさっ、雨が一番悪いと思いました。
 家に帰ると、いつの間にか泣いていました。お母さんはお父さんと電話中でした。
「りーちゃん帰ってきたよ。あ、泣いてる。」
それを言われた時、私は、ただ泣いているだけじゃないもん!あれもだし、これもだし。それを思うと、まるで、ことわざの『泣きっ面にはち』と同じだと思いました。
お母さんは、あれやこれや話して、少しして電話を切りました。
「どうして泣いているの?」
と聞かれて、ひじを見せると。
「あぁ! ケガしてる、だいじょうぶ? それで泣いていたのか、はいよしよし。」
と言いながらやさしく手当てをしてくれました。
 わたしは、雨の中、転んでケガをした時、とてもいたかったしかなしかったです。でも、
家に帰ってきた時、ほっとしてなみだが出たのだと思いました。

   講評   nara

 お母さんに電話をかけた場面はくわしくしたのね。この作文は、ケガをしたときのいたさやかなしさ・そして、やさしくしてもらったときのほっとした気持ちが、とてもよくせつめいできていて、いい作文だね。
 『パスワード』シリーズを読んでいるのだね。夏休み後半も、たくさん本を読めるといいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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