対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日3623 合計59183
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ヒトのこころさまざま   ミニまろ

 人間は先入観をもってものを見ると、本物の姿が見えなかったり、価値がわからなくなってしまう。そもそも、「先入観」とは何だろう? 例えば、Aさんが親友のBさんに、
「ねえねえ。3組のCさんのこと知ってる? あの子すごい性格が悪いんだって! だから近付かない方がいいよぉ。」
と、話しかけた。BさんはまだCさんと対面したことがなく、Cさんのことは全く知らない。けれど、Bさんは
「へー。親友のAさんが言うのなら、本当のことなんだ……。」
と先入観で決め付けてしまった。それからBさんはCさんに話しかけられても、Aさんの言う通りに無視していたので、2人の関係は気まずくなっていってしまった。これらは全部、先入観のせいなのだ。
 私もそういう経験がある。私の大親友ののり子ちゃんに、
「ねえねえ。あの子ねー、私のこと、ぶったり蹴ったりしてくるんだよ! ムカつくでしょー? 近寄らないようにしよう!」
と言われ、
「えー本当? 私もそうしよう!」
と、先入観で見てのり子ちゃんに同情してしまった。私はあの子に何にもされてないのに……。何故だろう……と、あとから思った。
(あー、自分が許せない……。大親友の子の言うことだからって何でも信じちゃって……。)
私は心の中で何度も自分を責めた。その子も悪気があって、のり子ちゃんをぶったのじゃないと思う……。のり子ちゃんと仲良くしたいから、ちょびっとだけちょっかい出しちゃっただけだと思う。2人を仲直りさせたい!……と私は思い、学校の帰りの会を終えた後、その子を一緒に帰ろうと誘い、3人で帰ることにした。下校途中にお互い謝るという設定だ。私はドギマギしながらも、
「あのね、悪気があってやったってことじゃないってことはわかってる……。のり子ちゃんねぇ、この間あなたにぶったり蹴られたりしてそのまま謝ってもらえないから、ちょっと頭にきちゃったんだって……。」
と、その子に言った。するとその子は、
「えっ! まだ怒ってる? 怒ってたらゴメン! 謝る!」
素直にのり子ちゃんに謝った。そして、のり子ちゃんも、
「ううん、私こそゴメンね。これから仲良くしてね。」
そして2人は顔を見合わせて笑った。私も笑った。そして2人は今も仲良しだ。
 このように人間はものを先入観で見てしまう。すると人との関係を気まずくしてしまうのだ。いろいろな花があり、それが一日のうちでも変化するように、心を持っている人を自分のはかりで決め付けないようにしようと私は思った。 
                    

   講評   nara


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)