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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   盲人について   いふめ

 数年前、私は西アフリカのナイジェリアの東北部ベエヌ河の河畔を一人の土地の盲人と二人で神話・昔話を採取して歩いていた。四十すぎの私と殆ど同じ年と考えられる人であった。この盲人には実に色々なことを教わった。そのうち一つがの次のようなことである。或る時、彼の手を引いて山道を歩いている時に、彼は「目あきのおごり」というのがるのですよ、と語り始めた。
 確かに今の人間たちは誤解や間違いを恐れたりして最も定義しやすい言葉で使ってしまう。それにこういう話しもある。桃太郎が鬼が島に連れて行く家来が犬、キジ、猿というのも何か変だ。最初に呼んだ時には感じなかったが、大きくなって読むとの何か不思議に思ってしまう。どうせならライオンや鷲などを連れていいたほうがいいと思う。鬼に対抗するにはこれくらいの動物が必要である。僕だったら間違いなくそうするであろう。(笑い)
 しかし、盲人は違う。形や見た目だけで判断する人とは違い、心の眼で見ている。それに確かに犬、きじ、猿では少しばかりか不安である。しかし、仲間がいればそれはいないよりかは頼もしいし実際はそれで鬼にも勝てたのだからたいしたものである。盲人は普通の人が説明できないことも心の眼で分かるものである。
 確かに盲人の人は他の人に比べて目が見えない分不便な部分がある。しかし、他の人には見えない心の眼がある。「存在するものには、よいとか悪いとか言う前にすべてそれなりの存在がある。」という名言がある。目が見える人は見える人なりの見えない人には見えない人なりのできることがある。目が見えるからといって目が見えない人を馬鹿にしたりしてはいけない。それぞれを大事にすることが大切なのである。

   講評   jun

 自力でよくがんばったね!
 一つ目の意見は、ごく一般的な現代人のものの見方に対する意見。確かに、表面的な現実しか目に入らないといちばん肝心なものを忘れてしまうね。桃太郎の話を例に挙げたところは工夫したよ。ただ、現実を現実としてとらえる良い点もあるはず。その部分にも触れることができるとよかったね。
 二つ目の意見は、心の目でわかることの良さについて。目の不自由な人は、目が不自由な分、心の目で物事を見ようとするから、深いところまでよく見ることができるんだね。
 どちらの見方もそれぞれに大事というのは無難な結論。どちらの見方をするにしても見るだけで終わってしまっては意味がありません。そのへんのことをもう少し考えてみましょう。

    

★ 昔話の実例を出すことができたね。これからもときどき使ってみてね。
▲「こういう話し」→「こういう話」 名詞として使うときには送り仮名はいりません。

                  

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