対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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一番になったこと 海亀航
僕には甲府市のスキー大会で一位をとったことがある。スキーの練習は週に一回水曜日にあるのだが、スキーの練習の前にはサッカーの練習があるので疲れているが一生懸命がんばっている。僕にとってスキーは疲れを忘れるくらい楽しいのだ(笑)。
ある時サッカーの練習がいつも以上につらかった。いつもなら一本でも多く滑ろうとがんばるのだがその日は全然やる気がでなかった。でも先輩達が背中を押して「がんばれ!」と言った。僕はその一言でやる気がでた。僕はまだそのスキーチームに入って少ししか時間がたってなかったので、先輩達がそんな優しい言葉をかけてくれるとは思わず、とてもうれしかったからだ。
まずは僕の苦手な「踏む」ことから挑戦してみた。何回もやってみたがうまくできなかった。コーチや監督のアドバイスを聞いてみようと思ったがよく意味が分からない(笑)。その時、仲のよい先輩が急いでいっしょにリフトに乗ろうと、人を押しのけてやってきた。なぜそんなにいっしょにリフトに乗りたがるのか?でも僕はその先輩が好きだったのでいっしょに乗った。先輩はいきなり話し出した。「航は緊張しすぎだ。もっと肩の力をぬけ!航、何ができないんだ?」僕は先輩に出来ないことを話した。先輩にもそれが出来なかったことがあるらしく「早めに踏めばいいんだ。」と教えてくれた。そして、それは的中した。
そんなことが続いて試合当日・・・。スタート台にのったとき先輩のあの言葉が聞こえたような気がした。僕は今までがんばってきたことを思い出し、力を出し切った。そして念願の一位をとった。
人間にとって一位を目指してがんばるということはとても幸せで大切なことだと思う。僕には一位をとるための練習があった。練習がなければそう簡単には一位はとれない。練習はとても大切なことだと思う。もう一つはアドバイスをくれたり、助けてくれたりしてくれる先輩や友達がいた。先輩や友達がいなければ僕は一位をとれなかっただろう。先輩や友達がいるということは幸せなことだと思う。これからもがんばりたい。
講評 nane
甲府市のスキー大会で一位とはすごい。
しかも、サッカーをしたあとに毎週スキーをしているとはえらいなあ。
苦しいと思うときほど、いろいろなことを身につけているからね。これからもがんばろう。
一位になったときの、先輩とのエピソードが光っている。いいアドバイスをしてくれる人がいるというのは、それだけ航君が何でも前向きに吸収しようとしているからだと思うよ。やがて、航君が同じように後輩にアドバイスをするようになるだろうね。
結びの一般化はよく考えた。さすが6年生。一位になることそのものよりも、そこに至る過程で得るものが人間にとっては大きいんだろうね。
この作文は清書候補。清書のときは、書き出しの工夫なども追加してみよう。最初のいちばんいい場面の会話や景色を書いて、その説明のあと、そこに至るまでの過去をふりかえるという感じに書くと、書き出しを工夫しやすくなる。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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