対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2346 今日2278 合計52188
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自己判断と依存   ペライア

人間が社会生活を送っているときには、自分の行った行動には責任がついてまわる。それに対し、大勢の意見に依存していれば自分の責任を追求されることがなく、楽である。しかし、社会生活を生き抜いていくには自分での判断が必要になってくる。大人でも難しい判断をしなくてはならないときもあり、それを教えるのが学校教育である。しかし、最近学校教育は依存心を育ててしまうような教育をしている。このためか、大学生でも依存心の強い人が多いのだと言う。
 自己判断で物事を自分で判断するのは難しいことである。最近学校で始まりつつある「総合」という科目はそれにあたると思う。総合では、自分で調べる課題を決め、それを自分で調べ発表するというもので、自分だけで物事を調べるとうところは自己判断が必要になってくる。私も総合の時間で「多摩川の水質」という研究をした記憶がある。うまくできたかは別として・・(笑)。このように、学校の授業でこのような自己判断力が身につくような授業をするのは良いことであると思う。
 しかし、何もかもを自分で決めるのがいつも良いとは限らない。例としては、読書があげられる。読書は、筆者の伝えたいことを読み取るものであり、他人(筆者)から教わるということも忘れてはならない。この手段は、自分が考えても分からないような問題を解くときにつかえる。しかし、木おつけなければならないのは、必ず少し考えてから教わることである。そうしないと、ただの悪い意味である依存になってしまうからだ。
 確かに、人から助言を受けるのは大切なことである。しかし、基本的には自分で物事を判断するほうが大切であると言える。「問題とはそこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言もあるように、依存心で問題を見つけてもらうのでなく、自分で探すものであるということである。だから、依存しかしないのではなく、自分でできる限りの答えを見つけることが大切なのだ。

   講評   kira

 いい作文です。課題文の要約もうまくまとめ、その後の二つの意見、その総合化したまとめと、説得力ある展開になりました。
 それは、きっとペライアくん自身が、予め課題文の内容を把握して自分の問題として考えてくれていたからだと思います。学校の勉強でも予習が大切だし、趣味の話を友達とするにしても自分の知識は持っていたいものだし、自分の意見を持って他の意見を聞くということに意義がありますよね。
 「自己判断」の難しさと達成感についての実例として、学校の「総合」学習を挙げてくれました。「自分で調べる」のがじょうずな生徒はたくさんいるのでしょうが、「自分で調べる課題を決める」ことが難しいのですよね。ペライアくんは「水質」研究をテーマに選んだそうですが、普段から地球環境やリサイクル・エネルギーなどに興味を持っているのかな?ここでもう一歩、テーマ決めの際に自分が考えたことを入れるとよかったね。
 三段落目「必ず少し考えてから教わることである。そうしないと、ただの悪い意味である依存になってしまう」の部分。共感ひとしきりです。うまい表現。
 依存ではなく、自己判断で問題を見出していくやりかたでぶつかっていくと勉強もたのしくなるはず。(私はなかなかそれに気づけませんでしたが。。(^^ゞ)学問の秋・スポーツの秋・読書の秋。いろんな秋がすぐそこです。たのしくやっていきましょう!
 ○ 二段目「自己判断で物事を自分で判断する」・・・ちょっと言葉が重複しています。「自己判断し行動する」くらいにしましょうか。
 ○ 「木をつける」→「気をつける」の入力ミス(^_^) 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)