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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   触れ合い   エガ

すべての人びとが、トンボやその環境を見るだけで、トンボたちの魅力すべてを知り尽くすとも思えません。やはり、直接的な関わり、たとえば、子供たちにはズバリ、トンボ採りも体験させるべきだと考えています。その理由は、トンボそのものが、ある年齢の子供たちにとって「かけがえのない美」の対象だと考えているからです。そして過ちとして殺生をしたとしても、周囲の大人たちのアフターケアさえよければ、りっぱな情操教育になると確信しています。
 今の子供たちは、自然に触れ合う機会がなくなってきている。自然破壊などにより、自然がある場所が限られてきているからだ。しかし、自然のことを知ろうとするとやはり触れ合うと言うことが大切になってくる。では自然に触れ合うにはどうすればよいのか。
 その方法として自然に恐れないことが重要だ。最近になって無菌化が進んでいる日本、そのためやはり汚い所に入るということは抵抗があるのだろう。だが、そんなことを恐れずに少し、森の奥などに入ってみよう。いろんな虫たちが歓迎してくれるはずだ。そして、その虫を捕まえてみよう。そうすることによって自然というものが分かってくる。
 私は今もだが虫が大好きだ。どこかにいくと必ず近くの川や森に入っていく。それがどんなに汚くてもかまわない。私にとってそんなことより虫に、いや、自然に触れ合うことが何よりの楽しみなのだ。私がどれくらい「汚い」ということをおかまいなしに自然と触れ合うかを少し教えよう。私が小3,4くらいのとき家の近くにある山に入っていった。そのとき私は今までに見たことのない「アリジゴク」という生物に出会った。そのときの気持ちは言葉では表せないほどだった。そしてそれを家に持ちかえろうとした。しかし入れ物がない。いや、あった。ひとつだけ…いや、入れ物といえるのか?それは私たちの脚の下にあった。靴だ。私はその「入れ物」に砂をいっぱいに入れて家に持ち帰ったのだ。今思うとすごいことだ。子供の発想はすごい…しかしそのアリジゴクがその後どうなったかは覚えていない…(笑)
 自然と触れ合ってみよう。確かに見るだけというやり方もある。しかしそれだけでは気づかないものがある。肌触り、捕まった時にどんな反応をするかなど、触れ合ってこそ分かることはたくさんある。確かに折衝してしまったりすることもある。しかしそれも自然の摂理というものだ。犠牲の中でこそいろいろなものを学び取っていく。そんなこともあるだろう。触るだけで自然という中にあるひとつの世界に引きずり込まれるだろう。私のように。

   講評   jun

 エガ君、絶好調だね。先週に引き続きこれもまた力作。風のように現れて、さり気なく仕上げて、またた風のように去っていくところがさすが!(笑)
 自然と触れ合うための方法として自然を恐れずにありのままの自然の中に踏み込んでいくという方法を考えることができました。これはエガ君の得意分野のようだね。小学生のころの体験実例はユーモアを交えながら軽快に書くことができたね。靴を入れ物代わりにアリジゴクを家に持ち帰ったというこのエピソードはエガ君らしい。この実例はまたどこかで使えそう。
 保護された自然を柵の外側から見るのではなく、自然と一体となることによって見えてくるものがあるはず。いつも安全な場所から安心して自然を眺めるだけでは自然の偉大さには気づかないかもしれないね。
 結びも印象的に仕上げることができたよ。

▲「折衝」→「殺生」

                         

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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