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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   素直さ   あめす

 「ドラえもん」は、読者の日常生活に密着して愛されるタイプのロボットである。また子供のみならず大人にまで夢を与えた。本当にそうであろうか。楽することを求めるあまり、科学の何たるかを忘れて暮らす現代生活のあり方に浴びせた作者の皮肉な笑い。「ドラえもん」の真の面白さは我々の日常への痛烈な風刺にあると作者は言う。しかしそんな風に、へりくつをこねなくても良いと思う。僕は素直に考えることが、大切だと思う。
 第一の理由に、そんなことにけちをつけていると世の中全てのことにけちをつけなければいけない。僕は、ドラえもんはみんなに夢を与えてくれるマンガだと考えている。僕は小学校の高学年までずっとドラえもんにはまっていた。映画が上映されればそのたび映画を見に父に連れて行ってもらっていた。今よく考えてみると、僕がドラえもんにはまっていた理由は、ドラえもんを見るごとにドラえもんが「四次元ポケット」というユニークなポケットから新しい道具を出してくれるからである。その新しい道具が出るたびに夢って素晴らしいと思えてくる。そして一回のお話の中にはストーリーがあるが、そのストーリーから学べることがあるからである。
 第二の理由に、そんなどうでもいいことにこだわっていたってアニメは楽しめないと思う。アニメというのは素直に見て楽しむものではあり、いちいちけちをつけるためにあるものじゃないと思う。もし本当にこの世にドラえもんがいたら、まるで天国のような世界であると思う。実際に自分の周りにドラえもんというものがいれば、絶対ドラえもんのことにけちをつけている人もすごく喜ぶに違いないと思う。
 確かに、「ドラえもん」の作者の皮肉な笑いかもしれない。しかし皮肉な笑いだけでは、
人を楽しませたり、感動させられる作品はできないと思う。心がこもっているから作品が書けるのである。作者も読者も素直に考えていれば何もけちをつけるところなどないのである。「あっ、今日はドラえもんが放送されるの日だ」

   講評   mika

雅貴くん、ちょっと違った切り口だけど、自分の考えがきちんと書けている作文だ。まず強く感じたことが、「科学」うんぬんの問題ではなく、「著者のものの見方や考え方への疑問」だったんだね。このように、自分の感じたことを素直に書くことは、とても大切だ。
確かに、長文の著者の意見にも一理あると先生は思う。何でもドラえもん頼みののびたは、少々情けないものね。だからドラえもんを「科学」、のびたを「私たち」と考えると、実に笑えないマンガになりそうだね。
でも先生も、雅貴くんの意見にあったように「楽しい!」と思うことは、思い切り受け止め、おなかの底から笑うことが一番大切だと思う。ドラえもんのオープニングのように「あんなこといいな、できたらいいな…」と夢を持つことは、大げさだけど生きていく大きな力になると思う。考えるだけで、わくわくしてくるね。
そんな気持ちを大切にしながら、自分が頼る側の「のびた」になるのではなく、いろいろなことができる「ドラえもん」になりたいと思っている子どもは、たくさんいると思う。もちろん彼らは、四次元ポケットから道具を取り出すのではないよ。「こんなものを作りたい!」と強く願う子どもたちは、みんな素晴らしい可能性を秘めた「科学者や芸術家の卵」だね。

★要約のまとめに使った「作者」は、「長文の著者」を指しているね。でも、この書き方だと、ドラえもんの作者に受け取られちゃいそうだ。はっきりさせると良いね。
★データ実例入れてみよう。「ドラえもん」とGOOGLEで検索しただけで、約197000件ヒット!と出たよ。それだけみんなに愛されているのだから…という書き方もできそうだ。また、こんなページもある( http://home.att.ne.jp/yellow/ikemasa/doraemon /ドラえもんデータベース)

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