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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   未来   シュシュ

 「ああすれば、こうなる」型の社会では、さらに違った側面が現れる。頭の中では、時間は過去、現在、未来に三分割される。そうした拘束された時、それをわれわれは現在と見なすのである。それなら未来とはなにか。本来の未来とは、なにが起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。これをみごとな物語に描いたものが、ミヒャエル・エンデの『モモ』である。現代の東京でも、灰色の服を着て黒い鞄をもった時間泥棒たちなら、いくらでも見ることができる。かれらの最大の被害者たちは、「漠然とした、定まらない未来」だけを財産としている子どもたちである。
 私は、未来のために生きるよりも、今の瞬間を大切に生きていくほうがいいと思う。
 第一の理由は、今にしかできないことというものがあるからだ。今、私は中学生で、中学校にいっている。学校の授業はつまらないものもあるし、朝はやくおきなければいけないので嫌だが、この、中学校にいける時間はかぎられているのだ。中学一年のときなどはもっと少ない。このように、限られていて今しかできないこと、中学一年のときしかできないことはたくさんあるのに、未来のことばかりを考えて、勉強ばかりをしていたらもったいないと思う。確かに将来を考えて勉強することは大切だし、私は勉強が嫌いだからこのように言えるのかもしれないが、学生には学生しかできない楽しみがある。限りある大切なときを、未来の準備のためだけに使っていたらきっと将来大金持ちになれたとしても後悔するだろう。
 第二の理由は、将来になにがおこるかわからないからだ。データによると日本の平均寿命は男性77.01歳、女性83.59歳だが、けっしてすべての日本人がこの年まで生きていることが出来るとはかぎらないからだ。自分が80歳になったときのことを考えて貯金などをしていたとしても、自分がいつ死ぬのか、いつまで生きていられるのかはわからないのだ。明日死ぬかもしれないのにお金ばかりためていてはもったいないし、むなしい。
 確かに、予定をたててそのとおりにやっていくのも大切だ。テスト前などは今遊ぶことばかりかんがえているとテスト前夜に非常に困る。「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言がある。この名言のとおり自分で計画をたててつくる未来もあるが、未来のほとんどはひとりでにできている。自分ではどうにもできないような未来のために準備ばかりする必要はないだろう。これからは、未来だけでなく今を見ていくことも大切だと思う。

   講評   jun


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