対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日644 合計3210
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   本当に必要なもの   E34

 誰でもやったことのある伝言ゲームを考えてもらいたい。伝言が伝わっていくに従い、余分な情報が加わったり、情報の一部が歪められたりすることはよく経験することである。そもそも我々の受け取る情報は、誰かの意思決定の結果であるということである。現代社会における問題は、多すぎる情報の中で、かえって正しい情報が伝わなくなりつつあるということである。高度情報社会を維持しつつ、その情報を的確に取得するために必要な対策は二つある。
 第一に、情報源を確保することである。英語はA君から、国語はB君、世界史はCくんといった具合にである。こうすることで、的確な情報が伝わってくるようになる。これが苦手分野を聞かれてしまえば間違った情報を得てしまうことも多くあるだろう。実際に私も、学校ではそのようにしている。
 第二に、情報を一方的に受信するだけではなく、高度情報社会を利用して自ら積極的に情報を発信する必要がある。自分が「この情報が欲しい!」といったアクションを起こさなくては、そういった情報も回ってこない場合がある。ここでいう“高度情報社会”というのはインターネットであり、そのインターネット上にあるサイトの掲示板である。そこで「私は○○という情報を求めています。どなたか、ご存じの方がいらっしゃれば、ご知恵を分けて下さい」などと発信するのである。そのためには、自分の目的がはっきりしている必要がある。相手に物事をハッキリと伝えるためには、ハッキリ伝えられなければ伝わるはずもないからである。
 確かに現代社会には物や情報が多く氾濫している。それと同時に、不要な物や情報も多くあるのも事実である。それを遮断してじっくり考える時間を持つという生き方が有効なときもある。しかし、すべてのことを見ないようにしてしまうというのは、すべてのことから逃げているのに等しい。だからこそ、見ないようにするのではなく厳密に吟味する必要があるのである。大切なことは、すべての情報の中からできるだけ多くの情報を取り入れることではなく、自分に必要な情報をできるだけ多く取り入れることである。不要なものまで取り入れてしまうと無駄に太ってしまうが、必要なものだけを取り入れれば、確実に血となり肉となってゆくのだ。

   講評   jun


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)