対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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おいしかったこと、まずかったこと あいあい
おいしかったこと、まずかったこと
あいあい
「ぐつぐつ」
私は、ある日初めて一人でカレーの箱のうらの説明書をみながら作った。まず、材料(カレー粉半分、にんじん半分、じゃがいも一個、カレー用の肉百グラム、たまねぎ一個)を用意して、にんじんはいちょう切りにして、じゃがいもは半月切りにして、たまねぎは半月切りに切った。この時、たまねぎを初めて切ったので本当にいつもカレーで食べているようにほそながくなるだろうかと心配だったが、ちゃんとそうなった。
次に、油をひいてにんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉の順番に材料を入れてやいた。少しいいにおいがしたが、ちょっと目をはなしてしまったうちにこげてしまってお母さんに、
「これじゃこげてる味が、してあんまりおいしくならないんじゃない?」
と言われた。
さらに、そのいためたものの上から水を入れた。初めてなので説明書に書いてあるとおりに水を入れたらせっかくいままで作ったものがだいなしになるのではないかと思って、様子を見ながら少しずつ水をたしていった。水あめを少しとかしたような感じなったらやめた。そして、カレー粉を入れてルーのできあがりだ。横長い皿にごはんをたくさん入れ、その上からルーをたくさんかけた。
「いただきます。」
こげている所は少しだったのであまり気にしていないが、あまりにも水を入れるのが少なすぎた。よく自分で作ったものはおいしいと聞くが、まずかった。自分では初めてにしてはうまくできたのではないかと思ったりもする。
2回目に作ったとき、1回目と同じように、カレー粉、にんじん、じゃがいも、カレー用の肉、たまねぎを用意していためて最後に水を入れ、カレー粉を入れて作った。1回目はいためる所や水の量の所で失敗してしまったけれど、こんどはまちがえずにできた。だからとてもおいしくできた。それからは、カレーが一番得意になった。
この作文を書いて、何回もやればなんでもうまくなるということがわかった。
「あー。おいしかった。」
講評 jun
音での書き出し、くふうしたね。初めて一人でカレーを作ったのね。たまねぎを切るときは涙が出なかった? 野菜と肉をいためた後に、お水を入れるときは「本当にいいのかな?」と不安がよぎったみたいね。せっかく今まで作ってきたものが台無しになるのではないかと思うあいあいさんの気持ちはわかりますよ。そこでためらいながら水を入れたのが失敗のもとだったのね。「水あめを少しとかしたような感じ」というたとえは、そのときのカレーの様子をよく表しているね。かなり濃いカレーができ上がったのではないかな。いくら自分の作ったものはおいしいと言っても、さすがにこれはあまりおいしくなかったみたいですね。でも、記念すべきカレー第一作目となったわけね。
二回目は、おいしいカレーを作ることができてよかったね。一回目の失敗を生かすことができたということだね。今ではカレーが一番の得意料理とはすばらしい。カレー作りを通して学んだこともしっかり書けたね。結びの工夫もできました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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