対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日2711 合計5277
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   独裁と民主主義   ピエッパ

 世界にはいろいろな国があるが、その中で大きく二つに分けることができる。独裁の国と民主主義の国だ。今、何かと問題が多い北朝鮮は独裁の国で、金正日総書記が全権力をもっている。一方、日本は民主主義の国だが、みんなの意見がバラバラで、混乱が起こることも少なくない。しかし、ぼくは今の日本のように民主主義を守っていくべきだと思う。それでは、民主主義をうまく進めていくにはどうすればいいのだろうか。
 それには、みんなが民主主義の意味を知って実行しなければならない。そもそも民主主義とは、みんなの意見を反映してこそ成り立つものだ。しかし、最近、選挙に行かないという人が増えている。このようなことも、めんどくさがらずに行って、みんなで民主主義を守っていくべきである。
 次に、みんなの意見をまとめるリーダー的存在の人が必要だと思う。その例として
「人民の人民による人民のための政治」
という演説を行ったリンカーンは、まさに民主主義の国にかかせない存在だったのだろう。
 確かに、民主主義は独裁に比べて面倒で大変なことも多い。しかし、
「三人よれば文殊の知恵」
というように、一人で独裁を行うよりも、たくさんの人の意見を取り入れる方が良い方向へとむかうことが多い。やはり、民主主義は守っていくべきなのである。

   講評   huzi

民主主義は、「直接民主主義」と「間接民主主義」にわけられ、日本が採用する間接民主主義は、国民が直接投票をして政策を決定するのではなく、選挙で選ばれた議員が国民を代表して、議決権を行使し、その多数決によって決着が図られます。
 そこで議員の行動が国民の意思の反映とみなされるのですが、問題は「反映していない場合がある」こと。これが原因で、ピエッパくんが書いている、「投票率の低下」を招いていると言えそう。一方、直接民主主義(国民が代表によらないで、直接政治に参加する)には、独裁を招く危険性があります。 前置きが長くなりました(笑)。

日本の民主主義が常に混乱の中にあることを指摘しつつ、どのように今後すすめていくべきかと当為の主題に導く書き出しの段落は◎。時事的な視点が生かされています。
【複数の方法】には、「意味を知って実行する」と書いたね。思うに、中学や高校で民主主義について勉強しても、いざ選挙権を行使できる年齢になると、その意義を忘れてしまう人も多いのではないかな。学習した時から、継続的に何らかの形で、「民主主義を支えるられるのは投票あってこそ」を感じられる機会に触れておくべきなのかもね。
【歴史実例】を用いて、リンカーンの言葉に触れながら説明したのは◎。間接民主制を取るわが国は、首長を直接選挙によって選びませんが、力のあるリーダーを持つ政党が(政策はともかく)、人気を集めてきたのは事実。 民主主義は、独裁と異なり、意見がまとまりにくいからこそ「まとまり」を感じさせる人物が望まれるのでしょう。
項目表のキーワードを効果的に使っていきましょう。今回の感想文には、必要な項目はすべて使われているのですが、ここにプラスして、キーワード=【方法】・【歴史】という言葉をそれぞれの部分に使ってごらん。そうすれば、今後も意識的に構成して書けるようになります。自作名言のところは、「文殊の知恵」ではそのまんまなので(笑)、たとえば「三人寄れば民主主義」(自作名言)と書いておくといいでしょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)