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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   友達   あとえ

 (書き出しの工夫)「どうせするなら絶対、バレーがいいって。バレーしよう。」これは、体育の授業でよく言われるセリフである。私は、そんなとき、「別にバレーでもいいかぁ。」という気分になって、自分のこれがやりたいという意欲がわかないのである。また、同時に相手のこれがしたいという気持ちもよく分からないのである。だから、いつも周りの人間と同じ事をしたりしているのだが、なぜ、こんなことがしたいのかよく理解できないのである。 相手の価値観を理解するのも、自分の価値観を理解するのもとても難しい。だから、私は、価値観なんて分からなくても良いと思う。
 確かに、価値観を見いだすのは難しい。しかし私は、価値観というものを理解できる人間になりたいと思う。
 その方法として第一に、友達と言い合いをして、価値観の違いを分かち合うことだ。私には、親友がいる。つきあいは二年とまだ浅いのだが、信頼し合える仲だ。そして、お互いの価値観をよく理解し合っている。今はそんな仲良しだが、付き合いはじめのころはそんな仲良しではなかった。私たちは、初めて合ったときから、考え方が全く反対だった。私は、どちらかというと真面目っ子で、先生の言うことは「はい」と素直にいう子供だった。親友は、みためが少し不良で、子供だった私にはとても恐ろしく見えた。そんな私たちは、意見が対立して、兄弟のことや、給食のこと、好きな先生のことや勉強のことなど、そんなささいなことで、言い争いをたくさんした。しかし、そうやって言い争っていくうちに、お互いの似ている部分が分かってきはじめて、「なんだ、良い子なんだ」とお互いが理解できるようになった。そういうことがあって、私たちは、今は誰もがうらやむ仲良しになった。私はこの経験から、言い合いをして、お互いの言い分を理解することで、価値観を理解し合えるという事が分かった。
 第二には、話をきちんと聞くと言うことだ。マザーテレサの伝記を読んだことがある。マザーテレサは、路上に捨てられているような人たちを看護している。マザーテレサは、すりきれた雑巾のような服をきて、がりがりにやせ細った体をしている人たちのお風呂や食事を手伝ってあげる。優しく話しかけてあげる。一人の人としてきちんと認めているのだ。私は、そんなマザーテレサの姿を見て、素晴らしいと思った。なぜならば、私が困難としている相手の価値観を理解するということができているからだ。私は、なぜそんな短時間で相手の価値観が分かるのかと思い、続きを読んだ。すると、そこに「相手の話をきちんと聞いてあげるだけでいい」とかいてあった。私は、今まで相手の価値観を分かりたいと思っている反面、相手の話をきちんと聞くのは面倒だと思っていた。その気持ちが価値観を理解する邪魔をしていたのだ。私は、マザーテレサの伝記を読んで、相手の話を聞くことがいかに大事かということを学んだ。そして、価値観を理解するのに重要なことも学ぶことが出来た。
 私は、自分の価値観とは、なかなか見つけにくいもので、人と話をたくさんしたり、相手の考え方を聞いたり、自分のを聞いてもらったりして、はじめて分かるものだと思う。また、相手とお互いに理解し合って、相手に自分の価値観を指摘してもらうことによっても分かると思う。「読書とは、自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである。」という名言のように、私は、本をたくさん読んだりして、自分の価値観だけでなく、他人の価値観も分かりたいと思う。自分の価値観や、他人の価値観を理解できる人間は、いつまでも優しい人間でいられると思うから、私は、価値観をきちんと理解した人間になりたいと思うのだ。

   講評   koni

 
「お互いの価値観を理解する」ことについて意見文を書くことができましたね。集団生活では自分の意見を通すことが必ずいいことだとは言われていません。そのことを体育の授業の実例を挙げて書くことができましたね。
 第一の方法では言い合うことの大切さについて書くことができました。「けんかするほど仲がいい」とはよく言われますが、意見の衝突から得る物はたくさんありますね。お互い意見が言えるような仲になることが理想ですね。
 第二の方法では人の話を聞くことの大切さについて書くことができましたね。マザーテレサの伝記実例を挙げることができました。人の意見を聞くことと自分の意見を主張することのバランスが大切かもしれませんね。
 最後は名言の引用をして生き方の主題でまとめることができましたね。「価値観」という言葉は最近よく使われるようになりましたが、奥の深い言葉ですね。


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