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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分を知るということ   れもん

 ソクラテスは、おそらく哲学の歴史を通じてもっとも謎めいた人物だろう。ソクラテスは自分は知識のある人間やかしこい人間ではないと考えていたため、ソフィストたちとは反対に教えてもお金を取らなかった。フィロソフォスとは「知恵を愛する人」ということだ。ソクラテスは自分は人生や世界について知らない、とはっきり自覚していた。ソクラテスは自分が知らないということを思いつめてあきらめない人、知恵を手にいれようとあくことなく努める人になった。(要約)
 私がこの話を読んで一番大事だなと思ったことは、自分が知らないということを知るということだ。もし、自分が知らないのに、じぶんでは自分は何でも知っていると思い込んでいたら、まるで天狗のようになるだけで、なにも良いことにはつながらないと考えたからだ。逆に周りの人から見たらすごく頭が良くかしこいのに自分ではまったくそうは思っていなかったらもっとかしこくなるためもっと努力をするのでどんどんかしこくなっていくはずだ。つまり、自分が何でも知っていると思いこんでいる人の中にはあまりかしこい人はいないような気がしてきた。(いろいろな思った)
 私も似たような話がある。私はもし理科と算数で、どちらか一つテストを受けなければいけないと言われたら、算数を選ぶ。なぜなら、理科は覚えなければいけいことが多いと私は思っているからだ。このように思って、私は四年生のとき、算数のテストがあるときは、授業を聞いているからわかると思い、少ししか勉強をしなかった。それに対して理科のテストがあると言われたときには私は理科は授業を聞いただけでは覚えられないと思い、算数よりは勉強をした。もちろん、結果は理科の方が点数が良かった。(前の話)
 ここに書いて考えれば理科の方ができるのはあたりまえのように思えるが、実際に勉強をしようとしているときは、理科より算数の方ができるから勉強は少しで良いと本当はできなくても思い込んでしまっているのである。
 このように、自分が出来ないということを知らないで出来ると思い込んでいれば、出来ないと知っているよりは努力しないだろう。私はこの話を読んで、自分が知らないということを知るということ、つまり自分のことを知るということはとても大切なことなのだな、ということが分かった。

   講評   nara

 すごいなぁ。このボリュームと内容を30分で仕上げたのかぁ。さすがはれもんさん。そもそも作文が好きだし、集中力もあるから、これだけのものが仕上がるのだね。
 「無知の知」ということばは、天狗になりがちな私たちを戒める、とてもいいことばだね。どうも、人間にはそういうところがあるらしい。もちろん、自信を持つことは大切なことだし、そこからより深く進んでいくこともある。しかし、往々にして自信ではなく過信になってしまいがちなのだよね。「前の話」はいい題材だ。
 「知らないのに知っているふりをする」こういうことも、身の回りを見渡すと結構ありそうだ。「無知の無知」とでもいうのかな? (笑)知らないことは恥ずかしいことではないはずなのに、ついそう思ってしまうね。この心理はどういうことなのかも考えてみるとおもしろそう。
 今回の長文は「哲学」を扱っていたけれど、れもんさんはこういうテーマに興味がありそうだ。この本はかなり厚いけれど、機会があったら読んでみるといいね。

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