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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   厳密   いより

科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるだけだ。ところが、どっこい、そうはうまくゆかない。そのことは、記述から現象を再現してみればわかる。それに対して、ソシュールは次のような主張をしたのだ。たとえば、イヌとかネコとかの実体が、あらかじめ世界にあって、それに対してイヌとかネコとかの名前をつけるのではなく、イヌとかネコとかの名前がつけられて、初めて、イヌとかネコとかの実体があるかのように見えるのだ。やっぱりわからない?それではこういう例はどうだろう。日本では虹は七色である。色は可視光線の波長によって、徐々に変化する。それを七つに分断する根拠はない。しかし、七色あるといわれて見れば、七色に分かれて見える。だから、虹の色が二色であるという言語があれば、その言語を使っている人には虹は二色に見えるのである。実際にリベリアのバッサ語では、虹の色は二色であるという。幼児は、犬の範例をいくつか見て、ワンワンというパターンを作り上げる。最初は猫もワンワンのパターンの中に入っているが、大人にそれはニャンニャンだよ、と言われて、ワンワンのパターンを修正する。だからワンワンというパターンは、現物を見ながら他人とのコミュニケーションを通して、構成されるのだ。(三文の意見書き)僕は言葉を厳密に使うべきだと思う。
 厳密な言葉で無いと誤解を招くこともあるからだ。(理由第一)自分の立場上相手に言いたいことがうまく伝わらなかったため、誤解を招くこともある。
 厳密な言葉を使った方が相手にうまく伝わりやすいからだ。上のように厳密な言葉が使えない場合もあるがなるべく厳密な言葉を使った方が相手に伝わりやすいと思う。
 確かに厳密でない曖昧な言い方をしなくてはならない場合もあるが、なるべく厳密な言葉を使った方が相手に伝わりやすいと思う。

   講評   sugi

 三文抜き書き(注:三文の意見書きじゃないよ)は、要約の前段階の練習。要約は200字が目安なので、三文抜き書きも、あまり長すぎないほうがいいね。今回は600字近くなってしまったので、三文以上になっても良いけれど長さはこの半分くらいになるようにしよう。要約と本文の長さのバランスも考えて書けるといいね。それには、本文の内容を少しずつ充実させていけるようにがんばろう!
 第一の理由のあと、「自分の立場上相手に言いたいことがうまく伝わらなかったため…」と書いているけれど、これは優君の実体験? 優君の立場からは、はっきり伝えにくい相手に誤解されたという話なのかな? せっかくだから、この話を具体的に書いてみるといいよ。いい話が書けそうなので、この一行だけだともったいない気がします。
 「上のように厳密な言葉が使えない場合もあるが…」というのも、優君の体験を指しているのでしょう? 具体的に書くことによって、この部分がもっと生きてくるよ。
 反対意見への理解はうまくできたね。この調子! 来週は清書なので、作品を決めて、どんなところを気をつけて書き直すかを考えておきましょう。


【お母様へ】
 2・4週は電話面談の予定になっておりますので、よろしくお願いいたします。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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