対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中身が大切 すみすみ
ヨーロッパのリンゴは大衆の中で育ったが、日本のリンゴは高級果物として出発し、大衆化した今でも「高級化」の道を歩んでいる。しかし、日本で言う「高級」しばしば味よりも外観が重視されている。袋かけの技術も、元はと言えば害虫を駆除するためのものだったのに、今では味が落ちてもひたすら美しく色づかせるためにしている。こうした美しさを追求する傾向はリンゴ以外でも見られ、この傾向にはいささかの軌道修正が必要である。
私も、作者の意見に同感である。リンゴの味を追求した上で、見た目もより美しくしようとするのなら賛成できるのだが、味よりも美しさを追求した生産の仕方はおかしいと思う。食べ物なのだから、味が良くなければ話しにならない。だから、この点に付いては生産者が改めるべきだ。
それから、消費者にも問題がある。特に野菜や果物を買うとき等に見られるが、見た目が美しくなければ買わないのだ。確かに、見た目がきれいだと精神衛生上良いことは認めるが、美しくなければ買わないのはどうかと思う。キュウリやトマトなどで少し形が悪くても、味に支障がでる訳でもないし、むしろ自然さがあって美味しいと思う。消費者が見た目を重視した買い物しかしなければ、必然的に生産者は消費者の希望は「見た目」なんだと思い、見た目をより重視した製品を作ることになる。こうしたことが悪循環を生んでいるのである。
今の時点で、日本人にとっての野菜・果物の基準はひたすら「美しさ」だが、これが「味」に変わってくれることを願っている。
講評 kamo
先週は、急な代講になってしまってごめんなさい。でも内容は、いつものとおりしっかり書けているね。
キーワードについても、あとは形式的に但し書きをつければいいだけの中身があるのでいいけれど、但し書きをつけるくせはつけておくといいかな。
今は、有機農法や、スーパーなどの売り場で、生産者の名前付きのような農産物がはやっていたりして、大分変わりつつあるのかな、と思うけれど、食べ物に限らず、日本人の美意識として、外見重視は根強いものがありそうだね。
字数を考えても、食べ物以外の似た話を書いてくれてもよかったかなあ、と思います。この週は、忙しかったかな?
それから先週、読書欄への返事を忘れました。(笑)
「西の善き魔女」、しっかり読んだわけではないのだけれど知っているよ。今週はたくさん読んでいるから、「西の……」は読み終わったのかな? 赤川次郎も、はまったときに((笑)をつけなければ書けない気持ち、わかるよ)一気に読んでしまうのがいいね。また、この欄も楽しみにしているよ。
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