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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   joho   がっちゃん

 子供という概念は、西欧社会で形成されたものである。元々子供も大人も同じ人間、子供は小さな大人であると考えられていた。日本では文学者たちのロマン主義的観念から子供という存在が発生したようである。この子供という存在は文学者たちの夢や空想であった。それが書物という形で世に送り出され定着したものなのである。文学者たちの考えが市井に流れ定着することは、今日の情報社会によく似ている。情報伝達の媒体手段となるものは、今日大幅に増えている。出来事を伝えるニュースや、自分の意見を織り込んだ評論など、私たちはいつもさまざまな情報に囲まれている。それは時代と共にどんどん増えるであろう。しかし、情報が手軽に手に入ることで、メディアは聴衆の物事に関する観念を容易に変えられるようになってしまった。メディアに固定的なイメージを形成されないで、情報をうまく利用するためにはどうすればいいだろうか。
 そのためには第一に、情報に頼らず自分の目で現実を見るということが大切である。これだけメディアから情報が垂れ流しにされていると自分で確かめたりすることなくインターネットなどで調べて納得してしまうが、そうではなく、何事も自分の目で確かめてみることが大切である。私は1年前に北朝鮮へ行った。まだ拉致問題もそこまで騒がれてはおらず、北朝鮮に対して持っているイメージといえば金正日は肥満体型であるだとか、国民はみな伏せ目がちであるだとか、ともかく暗いイメージばかりであった。しかし行って見ると国籍は違えども同じ人間らしさは感じられたし、普通に笑い合えたし、暗いばかりでもなかった。まさに百聞は一見にしかずである。
 だが、これだけ情報がたくさんある中で情報に頼るなというほうがおかしい話である。できればその情報をうまく利用して楽しく生活したい。そのためには多くの情報を収集することである。一つのことがらに対して、一つの情報で納得してしまっては、作り手が拵えたイメージに捉われてしまう可能性がある。いろいろな人の評論を聞き、自分が一番最もだと思うことや、理に適った意見を見出すことが大切である。それは自分の形を固めていくことにもつながるであろう。
 人類の進歩によって、これからもっと情報は増えるはずだ。情報が増えれば遠い国のことも、興味のないことも、全てが簡単に分かるようになるだろう。これからますます私たちの中に固定的なイメージが形成される可能性が増えるわけだ。人類は進歩するために進歩しているのである。地球上で唯一考えることのできる動物として、これからますます発展していかねばならない。ここで固定的なイメージによって無限大であるはず想像力が制限されてしまっては元も子もない。曇りのない眼を保つことがこれからの情報化社会において最重要なことなのである。

   講評   jun


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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