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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔話がまた読みたい…   にわとり

 端的にいって、私たちは、お話を文学——文学のうちでも、文字によらず、声によって伝達される文学——と考えています。昔話の中には、単に語ることから生じた表現の形式や民衆の文学であることからくる内容の普遍性ということだけでなく、何かもっと大きな力がかくされているような気がしてなりません。子どもの時代に、少しも昔話にふれることなく育ったら、文学を味わい楽しむために必要な、何か非常に大切な要素が欠けおちてしまうのはないか、とだけはいうことができます。昔話は、たえずそこに自分をうるおしにかえっていかなければならない泉のようなものだと思います。(要約)
 わたしの家には、この前まで昔話の本がたくさんあった。(古本屋に売った)その中で、一番印象に残っている話は、「一休さん」である。「一休さん」の話が印象の残っている理由は、多分「とんち」だと思う。その頃(多分1、2年)は、話を読んでいても「とんち」なんて分からなかったのだろうが、小さい頃からギャグが好きだったので、幼心に残ったのだろう。今、「一休さん」を読んだら、「とんち」がわかるということで、さらにこの話をおもしろく感じられるのではないか、とわたしは思う。わたしは、昔話が結構好きなのだが、クラスの人は嫌い(?)らしく
「昨日ね、「一休さん」と「おむすびころりん」読んだんだよ。」
とかいうと
「まるで子どもだな。昔話なんてつまんねぇよ。」
といわれる…。みんな何であのお話たちのいいところがわからないのだ!今の日本の現実と少しはなれているところがおもしろいのに。…といいたいのだが、嫌い(?)といっている人に無理に話を聞いてもらおうだなんて…無駄なのさ。だが、いつかみんな昔話のいいところが分かる日がくることを願いつつその日も昔話を読んだ。
 もうひとつ印象に残っている昔話は、上にも少しでてきた「おむすびころりん」である。話にユーモアたっぷりで、ギャグ好きのわたしは、すぐ気に入った。家にあった「おむすびころりん」は絵がすごくかわいかったのだ。そこでさらに気に入った。今は家にその本はないけど、今まで古本屋に漫画はたくさん売った。が、もう1回読みたいとは思わないのに、この昔話たちは、なぜかもう1回、いや1回とはいわず、何回も読みたいとすごく思う話である。今もあの古本屋に行けば、まだあるかな…買い取りたい…そして「おむすびころりん」と「一休さん」の主人公のようにあんなやさしい人になりたい。
 人間にとって、昔話とは、純粋な心を持つために必要な道具ではないか。大人は、子どもの心を大人になるにつれてなくしていく、そのときに、昔話を読めば、想像する心が膨らみ、また子どもの心を思い出せるであろう。わたしは、昔話をたくさん読んで子どもの純粋な心を忘れないようにしたい。みんなが純粋な心をもてれば、日本、いや世界中が、平和になることであろう。そうなる日がいつかくるように…

   講評   jun


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