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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   他人との関わり   ピエッパ

 「あら、お味噌切れちゃったわ。おとなりに借りてきて。」
「はーい。」
昔の朝食時にはこのような会話がよく行われていた。しかし今では、
「あら、お味噌切れちゃったわ。しょうがないから、今日はお味噌汁なしでいい?」
「別にいいよ。」という風になってきている。このように、昔は他人との関わりがあって、お互いに気配りをし合っていた。しかし今では、最低限の気配りはあるものの、それ以上はなくなっている。ぼくは、昔のような気配りを回復すべきだと思う。それにはどうすればいいのだろうか。
 第一の方法として、言葉によるコミュニケーションを増やしていくべきだと思う。その中でも、携帯電話などのメールなどではなくて、生で言葉を言い合うことが必要だ。というのも、生で話しているとお互いの顔を見ているので、うれしいとか悲しいという感情がわかるからだ。メールだと同じ「そうやね」でも、同情しているのか、感心しているのか,怒っているのかわからない。表情を見ながら話すことで、相手を思いやる気持ちが芽生えていくのではないか。
 第二の方法として、学校での教育から変えていくことも大切だと思う。学年が大きくなるに連れて授業の内容も難しくなっていくが、興味をそらさないようにしなければならない。例えば歴史の授業でも、豊臣秀吉が織田信長の家来だったという事実を教えるだけでなく、寒い日の朝に秀吉が信長のわらじを温めたというエピソードも話すべきである。このように興味を持たすことで、他人の言っていることに関心を持つことを学生のうちから慣れさしていくのだ。
 確かに、情報化社会において、人がどう思うかということをいちいち深く追求していたら、時代についていけなくなってしまう。しかし、
「人は一人で生きていくことができない」
というように、他人への気配りがなければ孤立してしまい、生きることができなくなってしまう。やはり昔のように、他人への気配りの心を大切にしていくべきである。

   講評   huzi

書き出し、おもしろいね。 高校一年生のピエッパくんがこのような場面を想像するとは(笑)。おもしろさの中にも、現代のコミュニケーションが「最低限」さえ満たせば、その次の段階の「人と人とのふれあい」までは求めないことを、しっかりたとえられています。
 また、「味噌汁」に象徴されるような生活の折り目正しさは、人間関係のわずらわしさを越えてまで守る必要性はない。そういう時代の雰囲気も確かにありますね。
【方法】、電話のとき考えていたことを、具体的な例を出しながら、わかりやすく再現することができていますね。
相手の表情を見ながら話さないと、気持ちが通じないと思うことが多いのが、メール。先生もメールでやりとりをしている友人が何人かいますが、安易に使った言葉から相手の感情を増幅しないようにすると、結局淡々とした文章になってしまいます。会わなくても話ができる時代ですが、言葉だけによるコミュニケーションには限界があるね。
 【歴史実例】は、苦心の作(笑)。切り口を変えて「歴史」というキーワードを用いることにしたわけですが、こういう柔軟な対処法でも可ということで、今後も難しく考えすぎないでチャレンジしてね。
あとは字数だね。【反対意見理解】に書いた、情報化社会の現状を拡大するか、【方法】に挙げた体験実例をさらに細かく描写するか。1200字への道は近くないね(^_^;)。

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