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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物事の見方   鉄龍

コインは普段丸い物と見なされているが、円盤の形をしているのは誰でも知っていることである。自然な角度から見ると丸いが、水平方向からだと薄い長方形に見えるのでコインは長方形だと言ったら、何か変な感じがする。そういった表現はヨーロッパに古くから伝えられた、レトリックと深い関係がある。多角的に考え多角的な言葉によって表現してみるレトリックは、発見的な認識への努力に近い。価値の多様化が問題になりつつある仲で、レトリック感覚は必要なのである。(要約)僕も文章の冒頭に書いてあることをしたことはもちろんあるが、それがこんな大事なことと関係あるとは思わなかった。この文章を読んで僕は、常に物事を真っ正面から見るより他の一面から見たほうがよいと思うようになった。
僕には、中学生の時にこういう体験をしたことがある。解くことができないと思っていた問題があったが、どうやら問題の内容自体に惑わされていたようで、見方を変えるとあっという間に解けてしまったのである。このように、いつも直面から見るからわからないことがあって、他の一面から見るとすぐに解決できることが多いからというのが第一の理由である。物事を自分の視点だけで押し通すというのはたいてい無理な話に終わり、いつかは他の視点から考えることが必要になってくるのである。
他の一面から見た法がいい第二の理由は、印象や外見だけでは知ることが出来ない意外なことがわかるかもしれない、といういいきっかけになるかもしれないからである。と、ここにはそう書いているのだが、僕にはそういう経験は全くなく、もしかしたら全く逆のことだって有り得るかも知れないと思う(笑)。だが、「人間中身が大事」とよくいわれているように、「外見などで人を判断してはいけないことであり、外見より内面を重視する」という人は少なからずいるようである。
以上のように、物事はいつも真っ正面からみてよいものではなく、他の一面から見た方がよいときも有り得るのだ。確かに真っ正面に突っ込むのは手っ取り早く楽であるが、「経験は、最大の教師である」という名言の通り、結局はどの視点からも見て、たくさん経験するからこそ物事がわかるようになるのである。是非、たまには物事を直面的に見ずに、別の方からも見つめることで、あらゆる経験をして、あらゆる一面を見つけて欲しいと思う。

   講評   kiri

入学式も終わり、高校生活が始まりましたね。少しは慣れてきましたか?
今回は物事を色々な方面から見ようという長文だったね。色々な見方をするのは良いと思うという意見で二つの理由を挙げることができたね。第一の理由の書き方が「……が第一の理由である」となっているけど、書き出しは「……の第一の理由は……」としたほうがわかりやすいよ。前置きが長くなりすぎてしまうからね。たしかに数学の問題などは色々な方面から考えないと解けないことが多いよね。同じ見方ばっかりしていてもなかなか解けないで時間ばかりが過ぎていくものね。見方を変えると簡単に解けることは多々あるね。この例はいいものをみつけたね。
奥村君はまだ「印象や外見」で人を判断して「はずれた」経験がないんだね。これからの高校生活で友達や先生の意外な一面を発見できる機会があるかもしれないね。たのしみだ。
最後の結びは名言も入り、うまくまとめました。ただ、「あらゆる一面を見つけて欲しい」と他人にゆだねたような書き方が気になります。「あらゆる面を見つけたい」と自分に向けた意見にするといいね。

★ 「他の一面」→ 「他の面」
★ 「……意外なことがわかるかもしれない、といういいきっかけになるかもしれないからである」→ 「……意外なことがわかるかもしれないからである」
★ 「結局はどの視点からも見て」→ 「結局は色々な視点からも見て」

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