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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   里山の緑を大切に   キティ

里山の緑を大切に
 今、美しく維持されている里山は、必要な手間ひまを全て山里の人びとの善意に負っている。たまに訪れるハイカーが里山を楽しむとき、山里の人びとの善意にただ甘えているだけだ。また、里山には治山、治水という機能がある。山が荒れて土砂を川に流しこみ、中流や下流に水害をおこさせないようにする働きだ。おいしい水を川へゆっくり供給するという機能もある。
 私は緑と自然がたくさんある環境に住んでいる。朝起きると、窓から緑がかった光が照っている。大小さまざまな木が立っている。空気も新鮮だ。東京に行った時は夜のどが痛くなった。緑の新鮮な空気に慣れている私には、東京の空気は毒だった。お母さんにとって東京の都会の空気は元気の素のようだったが。 春と夏の季節が来ると、木の実がなる。それを通りかかってつまみ食いをするとなおうまい。お散歩をするのにちょうどいい環境だ。町から一歩出ると、すぐ森や緑がある。まるでパラダイスのような所だ。
 そう。私の住んでいる場所はまさに里山のようなところなのだ。週未になるとたくさんウィーンナンバーの車をみかける。都会に住む人のいこいの里なのだ。
 だが、この長文と同じように私たちの里山の自然もどんどん汚されている。お父さんと森までお散歩に行った時、道のわきにゴミがたくさん転がっていた。まるでゴミ箱をひっくり返したようだった。空き缶、プラスチックの袋、紙、ペットボトル、鉄、壊れた機械などもしばしば目にする。
 学校で私たちは一日中ゴミ拾いのボランティア活動をした。本当にたくさんにゴミが集まった。私は林の中でベッドのバネまで見つけた。ガムの包み紙などを全部合わせたら、大きい袋を六つも使ってしまった。他のチームもたくさん見つけたようだった。だが、私たちがゴミ拾いをした範囲は私が住んでいる町の八分の一にも過ぎなかったのだ。地球が今にゴミの重さで宇宙の底にしずんでしまうのではと想像してしまった。もっと自然を大切にしなければいけないということが分かった。
 どうすればこのポイ捨てゴミ問題は解決するのだろうか。私には二つのアイディアがある。
①ゴミ箱清算機
あちらこちらに自動販売機があるように、ゴミ箱清算機という機械を作ればいいと思う。ペットボトル、缶、ガムの包み紙などのあらゆる種類のゴミをきちんと入れれば、すぐにお金が出てくる仕組みのゴミ箱を作ればいい。すると人々はこぞってゴミを見つけるだろうし、子供もこれを『おこづかい』にできる。そのゴミ箱、名づけて『マネーバスケット』だ。きっと自然を守るのに役立つと思う。
②『自然警察官』
自然を守るために働く警察官がいればいいと思う。例えば、散歩をしている人が、ゴミをポイ捨てした場合警笛をけたたましく吹いて注意する。そうされればかなりびっくりして、恥ずかしい思いをするだろう。木をむやみに切り倒したり、天然記念物にあたる動植物を自分のものにしようとした人は、木にしばりつけてぶら下げて、お尻ペンペン百叩き!!・・・ではなく、一日中『自然警察官』とともに働かなくてはならない。
 作者も言ったように、動物達のためには人間が知らない場所に動物専用の通路を作ってあげる。そうすれば動物達も守られるわけだ。
 イラク戦争のライブ映像を見るたびに、どうやって緑を取り戻すのだろう?と考えていた。イラクはまるで砂漠のようになっている。本当にかわいそうだ。木があっという間に生えれば自然は立ち直れるだろうが実際はそういかない。木がゆっくり自然のままに生えている間に人間は勝手にその自然を破かいしているのだ。どんなにひどいことをやってしまったのか考えるべきだ。人間はただ地球のお客様なのだ。動物達も同じだ。それを人間達はまるで自分の物のように壊したりしている。とてもおろかな話しだ。
 私が大人になったら、自然に役立つこともやっていきたい。あの『マネーバスケット』をもっと実用化を目指し、この会社の社長になろうかな。楽しみだな・・・。ゴミが多ければ多いほどお金はもらえる。・・・あれ??まてよ。お金はゴミを入れた人にすぐ払うわけだから、ちっとも儲からないわけか。
 自然を守る正義の味方のような人になる。そして未来の歴史の教科書にドンッ!とのっているような立派な大人になりたい。

   講評   yuu



未来の地球を守るため、未来に生きる人々への大きなメッセージになりましたね。そのために今の自分たちにできることは何か!?明確な提案と、それに対する自分自身の回答が表現されていてすばらしいですね!ゴミ箱清算機の提案は良いですねぇ!!
今、日本でもゴミの処理は大きな問題となっています。また資源の再利用(リサイクル)を目指す活動も活発になってきています。ところが、このリサイクルは資源の有効利用を目的としたものであり、リサイクル製品の中でも最も一般的な「紙(再生紙と言います)」は普通の紙よりも価格が高くなってしまっています。その上、リサイクルで作られたノートなどには下の方に小さく「この紙は再生紙です」というような印刷までされています。「どうだ!これはリサイクルで作ったノートだぞ!地球のためにがんばってるぞ!地球に、人に、やさしい再生紙様だぞ!!」と言わんばかりです(笑)もちろんそのことを否定的に考えているわけではありません。私たちの回りにどれだけ多くのリサイクル製品があるかを実感をすることもできるので、ゴミを生み出す消費者の立場に訴えてくるものが必ずあるのでしょうね。でもまだまだ再生そのものにはコストがかかっているらしく、そのせいでリサイクルペーパーは普通紙よりも割高だったりするのです。ついつい普通紙を買ってしまう私を誰も責めることはできないでしょ!?(笑)

マリアちゃんの自然に対する気持ちが込められた良い作文になりましたね。そして今マリアちゃんのいる環境がどれだけすばらしい山里なのかを知り、うらやましさも募ります。
長文の中には緑のコリドーという言葉が出てきましたね。聞きなれない言葉ですが、「自然を人間の都合に合わせて分断してはいけない」という作者のテーマとも言える命題が隠されています。山からいくつもの谷を越え、そして海へ通じる水の流れのように、木々の緑もタヌキのポン太君とポン子ちゃんのために通じていることが大事ですね♪


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