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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   芸術と息抜き   すみすみ

 世の中は、矛盾を敬遠しているが、矛盾にも良いものと悪いものがある。悪いものは、互いに相殺しあう矛盾だ。しかし、論理一筋にしすぎると、おもしろみが無い。芸術は、平面的な連続を嫌う。
 私も、この論理だけが美しいわけではないという意見に賛成だ。理由は、二つある。
 まず一つ目は、きちんとした物だけが美しいわけでは無いということだ。確かに、きちんとするべきところですれば、美しくはなる。しかし、芸術の分野はきちんとするべきところではないと思う。自分の感性を絵や文章や、あるいは音楽に表すのが芸術なのであって、ただ規則正しくしていても美しいものは生まれない。どんなに正確なデッサンでも、そこに自分なりのオリジナリティが無ければ真のその人の作品とは言えないだろう。
 それから二つ目の理由。それは、きちっとしすぎていると疲れる、ということだ。たまには息抜きをしないと、人間なら誰でも疲れる。その息抜きとは、矛盾なのではないだろうか。いつもぴしっとしている制服をちょっと着崩してみたり、カラオケで音程をずらして歌ってみたり。下らないが、その下らなさがまた、いい。
 これから、学校の規則もより厳しくなり、ビシッと決める場面が多くなると思うが、町に出たら、思い切り矛盾を楽しみたい。

   講評   kamo

中学生になって、また着実にステップアップしているすみすみさん。この難しい長文もあっさり料理した感じだね。
要約も、自分の言葉で長文の内容を必要充分な形で表している。こだわりの感じられる要約だ。とてもスマート。
構成も完璧。その「理由」も、またすみすみさんらしく個性的だ。特に第一の理由。奇抜というほどではなく、もっともな「理由」だけれど、「お手本どおり」ではない書きかたが光ったね。これは芸術というものの存在意義に関わる話で、なかなか実感をもって書ける話ではないだろうと思うけれど、でも、すみすみさんの文章からは、充分にその実感が伝わってくるよ。すみすみさんの底力を感じます。すごいね。
二つ目の理由は、「なんだ、そんなこと」なのだけれど、これがまた大事なことなのだよね。まさに、「下らないが、その下らなさがまた、いい。」ということ。こうやって自分でツッコミを入れているので、また、私の言うことがなくなってしまう。(笑)
こちらの理由のほうに、「体験」を入れられなかったかな? ちょっと字数も少なめだし、具体的な実例の面で若干物足りなさが残ったかな、と思います。結びの「これから、学校の規則もより厳しくなり」というあたりにも、個人的に興味があります。校則、厳しいほうなのかな? 今度また教えてね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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