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　　　島国言語　　　ハム

　島国言語の特色のひとつは、相手に対する思いやりが行き届いていることである。ヨーロッパの言語では、われとなんじ、自と他の対立関係において言語活動が考えられるが、島国言語の日本語ではそういう対立関係はあまり発達しない。ヨーロッパの言語や文法の考えになれた人たちから見ると、いかにも不明瞭である。日本語の人称をあらわす時は、きわめて多様で、第一人称など五つ六つがすぐ頭に浮かんでくる。島国言語のもうひとつの特質は、話の通じがたいへんよいということである。家族との会話というのは、どんな大陸言語の性格のつよい社会でも通人的、したがって島国言語的なものである。←「要約」
　島国言語は相手に対する思いやりが前提となっていて、短い言葉でも通じ合えるという良さがある。友達との会話で、省略して話す事が多い。例えば、携帯は「携帯電話」の事であるが、省略して話す。
　しかし、正しい意思疎通をするためには大陸言語の方が適している。例えば国際社会において島国言語を使うと意思の疎通がうまくできなくなり、さまざまな誤解を招くことになる。
　確かに島国言語にも大陸言語にもそれぞれ良さがある。しかし、いちばん大切なことは、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われている時である。」という名言があるように、それぞれの言語の特徴に合った使い方をすることである。

　　　講評　　　kamo

「複数の意見」が、しっかり書けたね。とてもいい構成でした。これでいいよ。よくがんばったね。
「（要約）」の但し書きは、今学期は要りません。代わりに「（体験）」と「（総合化）」が必要になってくるね。今回は、内容的にはクリアしていたので、但し書きがあれば、『題材』にも『主題』にも◎がついたよ。
具体的には、第二段落の携帯の話のあとに「（体験）」と入れておく。それから、結びに「（総合化）」と入れておけばいいです。
よくを言えば、携帯電話についての会話などを入れて、その場面がわかるように、本当に体験談として書いてくれるとよかったかな。ハムさんは、携帯を持っている？　友達は、ほとんど持っているかな？　携帯電話での会話や、メールでの友達らしいやりとりががあれば、それを書いてもよかったね。
結びは、初めて「総合化」ができたね。「ＡもＢもよいが、一番大切なのは……」というこの形、難しいけれど、またこの調子で練習していこうね。