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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語を理解してもらうにあたって   えさあ

 日本語は、いままで日本民族によってしか
使われたことのない内輪の言語、つまり部族
言語です。英語が四百年の間にまったく変わ
ってしまったのと同じで、日本語が国際普及
するのに従って、外の人の影響力が国内の日
本語にもおよんでくるでしょう。日本語は今、
外国人によって学ばれ、使われた経験がない、
ために植木屋を十年も入れなかった庭みたい
でめちゃくちゃに枝がのびているという状態
です。日本は、これからどうやって日本語を
刈りこんでいったら、国際普及の日本語にな
るかと考えなければならないでしょう。(要約)
私はこの文章を読んでみて、これに似た経験
がないか、考えてみましたが、とくにその様
な経験がありませんでした。しかし、日本語
を学んだ外国の人に話を聞くと、日本語は、
英語や他の国の言語を学ぶよりも難しいとい
う事が分かりました。その理由のなかで最も
よく聞く理由は、日本語は他の国の言語と文
の構成が大きく違うということです。たしか
に「断る」という言動ひとつ取っても、英語
は最初に「No(お断りします)」という答え
がきますが、日本語では「今日は用事があり
ますので、」等という理由が普通きます。そ
のためか、日本語はじらし過ぎるといわれる
事があります。しかし、これは古文の授業で
聞いた話ですが、日本語の「じらす」という
行為は平安時代に編み出されたひとつの「美」
なのです。日本語の特徴であり、美しさでもあ
るのです。確かにそれは、昔に縛られた、内
輪のみの美しさかもしれませんが、その美し
さを他国に分かってもらうのも、日本語の国
際普及の一環ではないか、と私は考えます。
外国の人たちに日本語を分かってもらいたい
のなら、まず、内輪のみで、どうやって刈り
込むかということを考えるよりも、外国の人
に日本語の特徴などを理解してもらうべきだと
私は思います。

   講評   nanako

 いつも日曜の午後に届く百合子ちゃんからの作文、書くペースが自分なりにできあがっているようですね。感心です。

 今回は初めて感想文に挑戦してくれましたね。外国人に聞いた話しや古文の授業で聞いた話しをよく思い出して取り入れることができたね。自分の意見もしっかり主張でき、とてもいい感想文です。
 まず、第一段落の要約は、大切なポイントを選ぶことができているよ。(要約)も忘れず書けたね。
 第二段落以降は段落分けができなかったのが惜しいな。感想文は第二第三段落で自分の体験や聞いた話しを書く練習をします。ここでは「聞いた話し」がとてもしっかり書けているので、段落分けもしておこうね。
 確かに日本語は他の国の人から見ると分かり難い部分が多いね。英語のように「YES」「NO」で切り出すと結論ははっきり分かる。逆に日本語は理由や言いわけを先にするので「ところで結論は?YESなの、NOなの?」と外国人を混乱させてしまうことも多いね。
 けれどもそれは日本語独特の「美」だということを古文で勉強したんだね。ここは説得力のあるいい話しをもってくることができたね。
 最後は百合子ちゃん自身の考えを立派にまとめることができたよ。日本語の特徴を他国の人に理解してもらうためにはまず、私たち日本人がしっかり日本語のよさを理解する必要があるね。

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