対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   『先生と呼ばれるほどのバカはなし』   キティ

『先生と呼ばれるほどのバカはなし』
「先生」とは、先に生まれたものなり。先生と一口にいってもいろいろな先生がいる。
例えば、学校の先生、家庭教師、医者、習いごとの先生、幼稚園の先生、極めつけは、政治家。(書き出しの工夫)
 ここで、先生に共通する部分を見つけた。それは、先にその物事を体験し、知っているリーダーだということだ。なにごとにもリーダーがいないと始まらない。後から生まれてくる人たちのために、正しい道を教えているのだ。リーダーがいないと、道に迷ってバラバラになってしまう。
 「先生」と呼ばれると、たいがいの人はだんだん自分がすごいんだと思いがちである。なぜだろう。それは人の知らないことを自分がまず知っている、“教える”という優越感がそうさせているのだろう。その優越感が膨らんで本当の自分が見えなくなると、
『先生と呼ばれるほどのバカはなし』
ということになるのであろう。
 『先生と呼ばれているけどバカじゃない』。私の学校には一人そんな面白い先生がいる。私の学級担任のマントラー先生だ。五十一歳。背が高くて、やせていて、サッカー好きで、ハゲている。まるで髪の毛をそった『007』のショーン・コネリーみたいだ。そのうえ面白いブラックジョークばかり飛ばす先生だ。授業が終わった後、早く私たちから逃げられるようにと、いつも『アディダス』のスニーカーをはいている。私のお父さんも30年前、マントラー先生の生徒だったそうだ。その時はまだ髪の毛がふさふさで、きっと若い頃の『ショーン・コネリー』だったに違いない。
 マントラー先生は私の学級担任、英語そして歴史の先生でもある。英語の授業は特に面白いジョークの連発だ。私のお友達はいつも笑い転げている。(体験)
★★『I think』★★
 ある英語の授業の時、発音の悪い男の子が、『I think』のかわりに『アイ シンク』と言ってしまった。『シンク=sinken』はドイツ語で沈むという意味だ。マントラー先生は、
「『アイ シンク』と言うのはタイタニックだけだよ。I thinkとちゃんと言わないとだめだぞ。」
と注意した。『アイ シンク』をうまくもじって、タイタニックとかけて考えさせたとは、たいした先生だと思った。それ以来生徒が『アイ シンク』と言うと、この面白いジョークを使って注意する。
★★『外国語』★★
 英語の授業で外国語についての話しがあった。
【ある日ネズミのお母さんと三匹の赤ちゃんがお散歩をしていた。赤ちゃんたちは小さかったので、チョコチョコ歩き回りたがる。すると突然大きな猫が、三匹のネズミの赤ちゃんの前に現われた。三匹のネズミの赤ちゃんはブルブル震えた。そこへネズミのお母さんがノッシノッシとやってきた。
 そして一言、
「ワン!」
と言った。それを聞いた大きな猫はにゃーーーぉ!!と言って逃げて行った。ネズミのお母さんは、
「いいみんな。外国語を覚えるといいことがあるのよ。」
と言ったのだった。】(ユーモア)
 この話しを聞いた時、クラス全員で大笑いをしてしまった。
 私も将来先生になりたい。マントラー先生を見習って面白い先生になりたい。私はつい最近まで幼稚園の先生になりたいと思っていた。だが、面白いマントラー先生を見ているたびに、先生という職業にあこがれてしまった。先生になると生徒たちを勉強や宿題などでいじめることができる。自分の趣味を仕事に変えて、それでお金をもらえるなんてすばらしい、と先生は言っていた。
 もし先生になることができたら、『先生と呼ばれているけどバカじゃない』という作文を書いてもらえる先生になりたい。
 

   講評   yuu



 「ことわざ」には面白いものがたくさんありますね。読書家♪のマリアちゃんですから、きっといろいろなことわざを研究してくれていることでしょう。      
 言葉の森では主題や表現のお勉強の中に「名言引用」というものがあります。出来事や意見を「名言」にあてはめて説明する方法です。名言集を見ると多くの名言が出ていますが、私はいつも「名言集、ことわざ、格言、四字熟語」をつかってみましょう!とみんなにお話しています。日本には「ことわざ辞典」というものがありますが、マリアちゃんは見たことあるかな!?実は私はそのことわざ辞典というものを持っていないので(^-^;)一冊あれば便利だろうなぁと思いつつ、まだ持っていません( ;_; )。    

 ユーモア表現という意味では、今日はドイツ語の楽しいダジャレが登場しましたね。その言葉(国)ならではのユーモアやブラックジョーク、これからもどんどん書いてみてください!楽しみです。
 そういえば、言葉の森で作文のお勉強をはじめて、私は初めて「先生」と呼ばれたなぁと思い出しました(^^*) マリアちゃんとの出会いとほとんど同じ時期です。ある日突然「先生!」と呼ばれてみると、なんだか不思議な気分でしたよ♪        

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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