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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   専門   ルフィ

 現代の日本では、自分が専門に研究・勉強している分野しか分からないという「専門バカ」が増えてきている。しかし、そのような人は自分が専門外の事柄について考えるときによりどころとなる常識が足りない。自分の専門の中という狭い範囲ではなく、人間として必要な知識も身につけることが大切だ。僕も、その通りだと思う。そして、そのようなことを実践する方法は二つある。
 一つ目の方法は、専門外のことにも挑戦してみることだ。例えば、僕はバスケットボール部に所属しているが、バスケには色々な役割の人がいる。シュートを打つ人、パスを回す人などとそれぞれポジションごとに役が違うのだが、うまいプレイヤーというのは得意なプレイがあり、その中でどの技能をとっても目を見張るものがあるのだ。それと同じように、自分の専門外のことも挑戦してみるとよい。
 二つ目の方法は、学校教育を幅広くすることである。クラークという人を知っているだろうか。あの「少年よ大志を抱け」という言葉を残し、日本を去っていった教育家である。彼が行った教育は、彼が勤めたのが農学校ということで、主に農作物の育て方だった。しかし、外の教育家と違ったのは、日本式の育て方だけではなくアメリカ式の農業なども教えたところである。日本だけの〜という狭い領域ではなく、様々なことを教わった彼の生徒は、きっと人間としても豊かなものだっただろう。
 確かに一つのことを極めるのも大切ではある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われている時である。」という名言のように専門的な知識が生きるのはその分野に限ってしまう。だから広い知識をもつことが大切だ。近年の受験戦争はますます加熱してきた。僕もその真っ只中にいるのだが、このような「専門バカ」を生み出すようなこの制度を、なんとかして変えなくては。「少年よ大志を抱け」といったクラークの言葉をそのまま実行するのならば、私の大志はさしずめこれになるのだろうか。

   講評   kira

 ルフィくん、こんにちは。足の痛みに耐えながら書いてくれた作品なのかな。いつもより「固い」感じがします。(考えすぎかな?)いつも(笑)を楽しみにしてるからかもしれません。
 「専門バカ」というのは、あれは誉めてるのかけなしてるのか。ちょっと微妙ですよね。とっても賢い人が謙遜して「いやあ、ぼくはただの専門バカでして」なんて言いますから、そう呼ばれてよろこぶ人もいそうです。確かに日本の教育では「専門バカ」になることは成功例になるみたいですね。
 やりたいことを存分にやるために、受験戦争を頑張っているのだと考えるといいね。合格はゴールではなくスタート。
 しかし、過熱気味の詰め込み教育が、少年たちの大志どころか、すねての熱意を、受験のせいで喪失させているようです。
 しっかり、自分をもたねば! ね。
       
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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