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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   失敗は成功のもと   しっぽ

 人が親から受け継いだり、周囲の人間から学んだり、あるいは学校で勉強したりしながら自分の中に蓄積していったものだけがあれば、創造やはできない。人がものを創造する上で、蓄積を飛躍表出させる条件が要る。逆境がその条件となることもある。私は逆境をプラスに変え、何かのきっかけにすることができる人間になりたいと思う。
 その第一の方法に、失敗を恐れずに何事にも挑戦することが挙げられる。今日学校の授業でエゴグラムチェックテストというものをやった。50の質問に○×△で答え、点数をつけるというものだった。その点数によってその人の性格がわかってしまうというのだ。結果は恐ろしいほどに当たっていた。『良い面…我慢、妥協、感情、抑制、思いやり、慰め、同情、許し、他人の期待に添う努力、いい子など 悪い面…主体性の欠如、消極的、敵意温存、依存的、無責任、おせっかい、人の言葉に左右やすい 良く出る態度や言葉……「どうせ私なんか」「そうします」「他の人はどうですか」常にオドオドしている、旗色を鮮明にしない、逆らえない』どうだろう。このチェックテストで私は自分の悲しい面を目の当たりにした。いつも、失敗したり他人に批判されたりするのが怖いので、先回りして予め他人の意見と同じになるようにしておくのだ。他人に合わせておけば、失敗することもまずない。とにかく思いつめるタイプなので、一度失敗すると、何かとその失敗を思い出し、いつまでもウジウジしてしまう。そのようなことばかり繰り返していると、新しいことに挑戦することに億劫になってしまい、あらゆるチャンスを逃してしまうので損である。だからこれからは失敗も青春の一ページとして考えるようにしているのだ(笑)。(体験)
 また、第二の方法は、失敗してもやり直しがきくような社会を作ることが必要である。高校受験や中学受験は、一度失敗するともう永久に自分の志望校に通うことができないのだ。また、芸能人もそうである。ある俳優は、一度スキャンダルがあっただけで、その人が主演のドラマの視聴率が10パーセントも下がった。こんなことでは誰でも失敗を恐れるようになってしまう。一度の失敗も受け入れてくれるような社会を作るために、一人ひとりが寛大になることが重要だ。
 確かに、失敗ばかりしていることが良いことではない。成功しなければならないことは成功させるべきである。しかし、失敗することを恐れるあまり消極的になって、失敗を繰り返すような結果を招くよりは、一度失敗して、それを教訓とし次の行動につなげる方が懸命である。恐れるばかりではいけない。失敗も次へのステップだと思ってやっていかなければダメだ。

   講評   jun

 ちょうどこの感想文を書いた日に、学校で「エゴグラムチェックテスト」というものをやったのね。その日にあったことをすぐに体験実例に使うことができるとはタイミングがいいね。と言うよりも、身近な出来事を実例としてうまく生かしていくことのできる志帆ちゃんの腕をほめるべきでしょう。
 逆境をプラスに変えるための二つの方法は、それぞれ実例を挙げながら説得力のあるものが書けています。二つ目の方法に書かれている「一人一人が寛大になること」は大事なことかもしれないね。先生や親も子供の失敗にもっと寛大になるべきではないかとふと思いました。ところで、視聴率を10パーセントも下げてしいまった俳優とは一体誰?
 結びは、力強い意見でまとめることができたね。こういう結びを読むと、志帆ちゃんが「常にオドオドしている」などとは絶対に思えないのですが……。

★「エゴグラムチェックテスト」の話は、「長所と短所」など別の話題でも使えそうだね。でも、もっと前向きにとらえることも必要かも。協調性というのはとても大事なものだと思いますよ。社会に出てからは特に。「能ある鷹は爪を隠す」とも言うしね。
                          

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