対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   テストの意義   REI

私はテストを行うことは、あまり意味のないものだと思う。紙に赤丸が並ぶことなど、真面目に勉強すれば誰だって出来てしまう。そして成績に五が印されたところで、何のためになるのだろうか.家庭科や保健、数学そして英語など、テストでどんなにいい点数を取っても、日常でそれが使えなければ意味をなさない。このように言っている、まさに私が、点数ばかりが高くて実用性能力の低い、無能な女だからである。
 高校一年の冬からファーストフードのお店でアルバイトをしており、そこで自分の無力さを度々思わされることがある。よく外国人が訪れ、英語で注文されるのだが、何を言っているのかさっぱりわからない。英語は赤丸パラダイスの教科のはずだったので、ちょっとした英文も聞き取れない自分を自嘲した。又、レジで精算をしている時に打ち間違えて、小学一年生でも出来るような単純な計算をわざわざ電卓を引っ張りだしてきて、「暗算でそれくらいやれ」と怒られたこともある。
 しかしテストをすることで、自分の努力が目に見え、自分と向き合うきっかけをつくるという点では、いいのではないかとも思う。何もせずただ漠然と日々過ごしている人と、毎日こつこつと勉強をしている人では、勿論テスト結果も違う。自分がどれだけ頑張ったか、それが点数となって返ってくるのだ。そしてそれを見て、改めて自分を見つめ返し、改善するよう努力していく。人それぞれに評価をつけることも大事なことなのかもしれない。
 確かにテストをすることでいい部分もあるが、テストがあると、とにかく点数を取るためだけの勉強をしてしまう。テストで先生に、素晴らしいと褒められても、母の嬉しそうな顔を見れようとも、生活していく上で必要なことは、それをきちんとこなせるかどうかである。辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。という名言がある。これからは、点数ばかりにこだわるのではなく、学んだ事を実用できるような人になりたい。

   講評   sumomo

テストなんかいらない!と叫びながら書いているんじゃないかと、思わずにやりとしてしまいました。自分の意見がとてもはっきり述べられていて、よく書けています。自分がどれくらい理解できたのか、目標に対してどれくらいのところまでこれたのかを知る指針としてのテストは有用ではあるけれども、評価するという行為そのものには、あまり意味が見出せないということですね。私も同感です。テストにふりまわされるのではなくて、テストをどう利用するかを考えるべきでしょうね。ただし、現実の問題としてはそう言ってばかりもいられません。入試をへて大学に入学するという現行の日本のシステム下では、ひとりテストを無視しようとしてもなかなか難しいことですね。それなら、自分がシステムをつくる側になってやろうじゃないかという意欲を持って、「今」に立ち向かってください。将来、「あのとき言葉の森の先生が・・・」という記事を読むのを心待ちにしています。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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