対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   けんかをすれば痛いし損だ   フレディ

「がつん…☆」
にぶい音がひびいた。
「おかぁーっさぁーんっ、K(お兄ちゃん)がぶったあ!」
私は、思いっきりさけんだ。お兄ちゃんとけんかして、ぶたれてしまったのだ。
「フレディーとKのことには、お母さんは無関係ですっ!」
お母さんがどなった。しかたがない。私は、速やかに非難しようとした。だが…
「どがっ!」
「ギャ—!」
私は、部屋の端に逃げこんだ。あぁ、痛い。お兄ちゃんが、やってくる。どうしよう…。なのに。私は、くやしさから、こうさけんでしまったのだ。
「K〜K〜、TOMIXなんかにこってて、なぁにがおっもしろいの〜♪」
しまったと思ったときには、もうおそかった。激怒したK(ムカつくので、呼び捨てだ!)が、ずんずんこっちにむかってくる。私は、Kから出ている、異様な空気を感じて、心の中が真っ青になった。
「フレディー!この…。」
私は、ソファーにとびこんだ。Kは、方向を変えて追ってくる。
(わ〜…。処刑される。でも、ここならだいじょうぶ♪)
Kの足がとんできた。すかさず、私はアルマジロになる。
「ぼよん」
さぞ、てごたえがなかったろう。ソファーに振動を吸収されてしまったのだから。これでだいじょうぶ。もう、けんかは終わりだ。
 けんかをしたあとは、あちこちがジンジンする。ああ、いたい。けんかをすると、損をする。やっぱり、けんかはやめておいた方がよさそうだ。

   講評   huzi

 先生も子どものころ、よく兄とけんかをしました。兄は力で、私は口で、勝負! でも、ずんずんとこちらに向かってきたら、こわいよねぇ。
 【書きだしの工夫】の生き生きした描写が、最後まで続いているね。テンポがいいな! まるで、映画を見ているように場面の中に入って行けますよ。
けんかって、最初は原因があるのですが、途中で相手のことを違うことで非難したりするうちに、わけがわからなくなってしまうでしょう? そんなようすが、フレディーちゃんのセリフからもうかがえます。 
 【たとえ】の使い方がおもしろいですね。(処刑される)と思って、アルマジロのようになったり、心の中が真っ青になったり。 そんな緊迫(きんぱく)した雰囲気なのに、なぜかソファで「ぼよん」と転がって終わり。 はじめに、「お母さんには無関係です」と宣言したお母さんも、吹きだしてしまいそうな終わり方ですね。
 非難→避難。 相手をせめるのと、逃げるのとでは大違いです(笑)。
 【わかったこと】の結びをしてみよう。 「ケンカするほど仲がいい」と、よく言いますが、フレディちゃんもこのことが【わかった】かな?

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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