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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   『ユーモア』と『真面目』の世界   ハッピー

 第二次大戦の時、建物を大破されたロンドンのあるデパートが、
「平常通り営業。本日より入口を拡張しました」
というカンバンを出した。イギリス人は、『ユーモアのセンス』というものには特別のプライドを持っているのである。しかし、日本では、ユーモア感覚は、それほどまでには高く評価されていないように感じる。「お互いにもっとユーモアの感覚をみがこう」というより「人間マジメに、一生懸命に働くのが一番だ」という言葉のほうが、説得力を持つのではないだろうか。数学なら数学、物理なら物理、こういう真面目なことというものは、一生懸命努力すれば少なくとも分かるはずだが、ユーモアというものは、ユーモラスと感じるか感じないかというセンスの問題になるわけだ。(要約)
 「こらっ。それはやっちゃだめっていっただろう。」
今は違う人なのだが、私が三年生の時、クラスがえしたばっかりのこの組に新しい先生がやってきた(体験)。その先生は、違う学校からやってきたので、このクラスがこの学校での初めての組だったらしい。けれど、
「規則違反ゆるさないぞ。」
というような先生で、授業中にシャーペンを使ってはいけないとか、それはやってはいけないとかばかりだった。はっきり言って『ユーモア』のセンスがないのだ。だから、授業中も
「ふとんがふっとんだー!」
とか、
「熊本県のクイズはクマも解けん。」
のように寒いギャグも飛ばさない……。
「あーあーあ。なんか学校行きたくないなあ。」
学校がつまらなく感じるようになってしまったのである。こういう時、先生という仕事には『ユーモア』というものが必要で大切なんだなあと私は思った。
 この前のこと。私は、大嫌いな教室の掃除が終わり、「ふう…。」と一段落した、が、それはつかのまだった。
「掃除終わったかあ〜〜?」
担任の先生がズコズコとわが教室に入ってきた。すると、先生の顔が黒板にくぎづけになる。
「ハッ!!やばい、黒板掃除するのわっすれってたああああぁぁぁ。」
少し前に同じことを怒られていた班を思い出したのだ。しかし、掃除が終わった今、思い出しても意味がない。
「今日の教室当番だれだあ……??」
先生の低い声を聞き、私たちの班の全員がぞっとしたような顔になる(笑)。
「ここです……(ヒィ)。」
「黒板やってないだろう。今すぐやれ!」
と言われ、急いでちりとりと黒板消しを持って
「は、は、はーい(ビクビク)。」
掃除を掃除を始めた。するとその時、この暗い雰囲気をぶち壊してくれる者がいた。
「おくれてごめんなさーい!!」
こんな状況を知らず、大きな声で遅れてきた一人の男子が教室に入ってきたではないか。みんなビックリしてふりかえった。そしてなぜだか先生も一緒になって笑ってしまったのだ。何より良かったのは、先生も笑ったからか、あまりピリピリしていなくなくなり、私たちの班も許してもらえた。ことわざでいうと、“笑う門には福来たる”だった。
 人間にとってユーモアとは時には必要なのだと思う。たとえばこの地球に住んでいる人間が真面目で『ユーモア』というものを知らなかったとする。だが、これだと毎日のすべてがつまらなくなってしまい、笑えなくなってしまう。逆にいつも笑っていっても、学ばなければいけないことを忘れてしまう。この『ユーモア』と『真面目』のバランスは非常に難しいのだなと私は感じた。

   講評   jun


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