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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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心の痛み ラブリー
心の痛み
「え、死んじゃったの。」
私は、今でも心が締め付けられるような思いになることがある。それは、去年の3月の体験だ。
私の家で、ハムスターを飼っていた。学校で飼っていたのだが、私が引き取った。
引き取ってから数日たったある日、私の家に友達が来ていた。その時母は、このハムスターを抱いて、えさをあげたりしていた。私はその時、友達と遊んでいたし明日抱こうと思って、そのまま遊んでいた。
次の日、私は学校から早く帰ってきた。ハムスターのケージの中を見てみると、ハムスターはいつもとは違う位置で寝ていた。私は少し不審に思ったが、起こすのもかわいそうなので、そのままにしておいた。
私は、目を覚ました。その日はよく晴れていて気持ちがよかったので、昼寝をしてしまっていたのだ。またケージの中を見てみた。まだハムスターはさきほどと同じ位置で寝ている。今度は、割り箸でつついてみた。起きない。これはおかしい、と思い、
「ねぇ、ショコラが変な位置で寝てるし、つついても動かないよ。」
と母に言った。すると母は、ハムスターの寝床のふたを取った。普通なら、その振動で起きるはずだ。それでも動かない。出してみると、ハムスターは目を開けたまま石のように硬く、冷たくなっていた。しばらくは信じられずに、ずっとハムスターを見ていたが、
「死んじゃった・・・。」
そう思ったとたん、目の奥から涙があふれ出てきた。いくら泣いても、止まらなかった。
私と母は、ハムスターを動物霊園に持っていった。それが、ハムスターを見る最後の時だった。ハムスターを預け、帰ろうとした時、また涙がでてきた。もうショコラを見れない・・・。もう抱いてあげることもできない・・・。ハムスターのことを思い出すと、今でも悔しくてたまらない。思い出すたびに、心が締め付けられるようになるのだ。あの時、抱いてあげればよかった・・・。ちりも積もれば山となるというが、抱いてあげるという小さなことでも、大事にしないとあとで後悔するのだと思う。
人間にとって心とは、とても清らかなものだ。心がなければ、喜怒哀楽を感じない。心があるからこそ、嬉しかったり怒ったり寂しかったり楽しかったりするのだ。いつまでも、清らかな心でいることが大切なのだ。
講評 nara
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