対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2126 今日217 合計7215
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自然を大切に!   しっぽ

 森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚など五感のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。もし森の本当の美しさを知りたいのであれば、その森の一員として、隅っこにでも加えてもらわなければならない。私は、そういった自然の中に自分も含まれているという自覚を持って生きていきたいと思う。
 その方法として、まず第一に、どこでもいいから森を散策してみることだ。この間、ある番組で、多くの生き物が住む森の特集をしていた。色々な植物が生えていたり、かわいい動物が住んでいたりして、私は無性に森に行きたくなった。そこで、家の近くにある森に散策をしにいった。そこには、綺麗な川と湖と深い森とかわいい動物がいるはずだった。しかし、私が実際に見たものは、切り倒された木と、ゴミが岩場にたまった川、それから動物の死骸だった。無惨な山も、汚い川も、住む場所がなくなって死んだ野ウサギも、全て人間に原因がある。こういった森を見てどう感じるかは人それぞれだが、少なくとも私はもうこれ以上自然破壊をして欲しくないと思った。そして、自分も何かできることがあればしたいと思った。そういう心を持つだけでも、何かの力になれると私は思う。(体験)
 また、第二の方法として、地球を大切にしようと常日頃から思うことだ。地球は私たちから見れば確かに大きい。しかし、宇宙規模で考えてみると、地球なんて点にもならないかもしれない。その小さな小さな地球の限りある資源を、人間の欲求のままに使えば、たちまちに自然は無くなり、人間はその痛手を負うことだろう。最近、ハイブリッドカーや電気自動車など、「環境にやさしい」をコンセプトにした商品が多く出ているが、私はつい「関係ないや。お金ないし」と思ってしまう(笑)。私が考えるのはお金の問題で、環境のことはこれっぽっちも考えていない。お金がどうとかということではなくて、地球のためになにか協力できることがあればしようという心がけが大切だ。
 確かに、自然や地球というのは、規模が大きすぎて、自分ひとりが何をしたからといって、状態がすぐに改善されるというわけではない。しかし、多くの人の小さな努力の積み重ねがいつか実を結ぶのだと思う。自然が無くて生きていくことは誰にもできない。みんなにとって大切な自然や地球を、みんなが同じ心を持って守っていけたらな、と思う。

   講評   takeko

第1段落、要約からうまく自分の立場につなげられました。第2段落は、「自然の中に人間は含まれる」という自覚の例です。自然破壊を見て、それを防ごうと思う心をもつこと。これが「自然の一部としての人間の勤め」であるという流れで、読者は納得できます。第3段落はもう1例。「自然=地球」ととらえ、限りある資源の使い方を考える。ここでしっぽさんならではの注目点が、「私が考えるのはお金の問題で、環境のことはこれっぽっちも考えていない。」というところ。「きれいごと」でなく、現実を見た良い着目点です。実際、お金が無いどころか、生きていくのもぎりぎりのところにいる「発展途上国」の人たちなどは、「環境保護」より、とにかく森の資源をとりつくしても食べていかなくてはならないことがあります。しかし長い目で見れば結局環境保護が無いと、人は滅びてしまうのですよね。それを私たちは「知る」という点はこの作文にあるとおり本当に大切ですよネ。「自然が無くて生きていくことは誰にもできない」という最後のまとめにもつながります。読者が考えさせられる良い作品となりました。ところでラップランドといえばトナカイですよね↓

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)