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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   コミニュケーション   たこ焼き


 友達と一緒にいたとき、何をするか。外国人は、一緒にいて何をするかが独特である。自分が言いたいことをスパッと言うが、日本人は「いいお月さんですね」といって空を見上げるだけで、意味は十分通じるのである。
 日本人は、月・雪・花である。花見の場合、大人は花見というより宴会を楽しんでいる。どうしても、つきあいというような感じになってしまう人もいる。日本人は、なぜこういうつきあいの感覚になってしまったのだろうか。
 理由は、歴史の中にあると思う。おそらく、村が出来始めた頃だろう。一緒に、稲を植えて稲を刈り、陶器を作ったり等。畑の共同作業のなごりではないか。つまり、村的感覚なのだろう。
 仲間意識を高めることはよいことだと思う。団結とか一体感になると、力も強くなるし意見もいろいろでたり友達もたくさんできたりするからだ。しかし、一体感を悪い方に使うことは良くない。例えば、別の一体感の人達と対立してしまったり、一人をターゲットにしていじめてしまったりが危険である。
 日本人は、よく同じものを見る。特に、この頃はテレビだろう。授業中に私語が多いのも、だいたい昨日のテレビ番組の話だったりする。誰かが、「昨日の△△見た〜?」というと周りの人が「あそこが、良かったよね〜」「おもしろかった〜」等と言い始める。(笑)私は、みんなが良くみているテレビ番組をあまり見ないので、話にはのれないことがあるが、その時にとても「日本人は同じものを見るんだな」と強く思った。(体験)
 「一緒」と言う言葉は、同じということだ。自律と他律という言葉があるが、昔の日本は他律のほうが多かった。だが、今はもしかすると自律のほうが多くなる可能性もある。他律のほうが多い人もいるが、どちらかというと自律のほうも大きくなってきている。私の学校では、全校集会で自律と他律について考えたことがある。だれかがそうしたから、私もそうしようではなく、自分の意見をしっかり持つということが大切だ。
 日本人がこうして、外国人と違うのは日本的なコミニュケーションだからだ。外国のものが1番だ!といっていた明治時代も、ここまでは変わっていなかったようだ。(笑)共同は良いことだと思うが、なんでも一緒ということはあまりよくないだろう。そこの所は、難しいことかもしれない。
 名言に、「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである」がある。日本では、殴り合いをしないような友達関係を作ることで、議論も殴り合いもしなくて済むようにしているのかもしれない。
 日本のコミニュケーションはこれからどのように進化していくのだろうか。これからは、時代の流れとともに少しずつ変化をしていくだろう。コミニュケーションはとても、身近なものである。コミニュケーションで、人を傷つけてしまったり、喜んだりと人の心を動かすことのできる大切な役目だ。外国と日本のコミニュケーションの違いを、よく考えてみるとこれからのことが浮かんでくるかも知れない。

   講評   nara

歴史的な観点を作文に盛り込んだのは、とてもいい工夫だと思うよ。日本的な集団意識というものが、どこから生まれたか? もちろん、理由は一つだけではないだろうけれど、今回提示してあることは、大きな理由になり得るね。「ムラ的感覚」これはいろいろな場面で使えそうな題材だ。
 仲間意識の功罪についても、しっかり考えられた。日本的な仲間意識がうまく機能していた時代も確かにあった。しかし、それが崩れかけているという事実も、私たちはよく目にするね。では、崩れ去って「個vs個」のようなコミュニケーションの取り方に移行するのか、というとこれまた違うように思うよ。確かに、人々の生活は、従来のムラ型から都市型(個の重視)になっているけれど、そこに新しい集団の構築が始められたりしている。地域社会とどう関わるかという視点が、都市型生活に盛り込まれてきているのだね。これは、日本の新しいコミュニケーションの取り方の模索とも言えそうだよ。
 自立しつつ、他者といかに関わりを持っていくか、ここがこれからの日本に求められているものなのだね。

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