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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   カプセルから飛び出して   れもん

 世界じゅう、どこに行っても日本人の旅行者たちは、身のまわりに、「日本」をもって動き回る。アメリカ人だって、フランス人だって、それぞれの文化的カプセルにつつまれて生活するのが快適なのだ。そもそも「文化」というのは、そういう性質のものなのである。外国に出かけたのだからその土地の人と知り合いになってみるのはおもしろいことだ。いったいどんな家で、どんなふうにこの人たちは暮らしているのだろう——そういう好奇心が西洋人の心の中に芽生えるのである。(要約)
 私はこの話を読んで私は学校のことを思い出した。学校生活の中では、このカプセルのような話がよくある。
 例えばクラス替えをしたとき、そのクラスの中に自分と仲の良い人がいたらその人だけと仲良くして、他の人とは仲良くしようとしなくなってしまう。反対に、そのクラスの中に誰も自分と仲の良い人がいなかったら、自分と仲の良い人を作ろうと努力するだろう。
 席がえも同じだ。私の学校では、先生が自分で席を決めたり私たちがくじで決めたりすることと、自分たちで自由に決めたりする二通りがある。私はどちらかというと、先生やくじで決めたほうが好きだ。なぜなら自由に席を決めると仲の良い人ばかりが固まってしまう。たしかに、その仲の良い人との絆が深まるかもしれないが、新しい友達ができない。私が今、仲良くしている友達のほとんどは席替えで仲良くなった。席が近くなる前までは、あまりその友達のことも知らずにあまり話さなかった。でも席が近くなって話をしているうちに、どんどん仲良くなっていった。(体験)
 このように、いつも新しいことを試みようという意欲があれば、おのずとカプセルから飛び出せると思う。カプセルから飛び出すと、自分の知らないような未知の世界が広がっているのである。
 これは今、さかんに言われている国際交流にもつながってくるのではないか。いつまでも、自分の国、自分の慣れていることばかりしていては、いつまで経っても国際交流などできない。たしかに、自分の国をアピールすることも大事だが、その前に他の国の人と話したいという意欲を持って、いつもの視点とは違った場所から自分の国を見てみるというのも面白いことだと思う。
 私は人間にとって文化的カプセルとは、新しいことに踏み出すにはいらないものだと思う。自分の国のことを大切に思うのは良いが、そこにこもりすぎてはいけないと思う。

   講評   nara

1ヶ月遅れだけれど、なかなかいい意見文が仕上がった。長文は「外国へ行って……」という内容だったけれど、まず、身近なことで似た話がないか考えたことで、長文の主張をしっかり理解できたようだ。同じ日本、それも、クラスという限られた人数であってもそうなのだから、それが地球規模になるとなお大きなことになるということだね。
 カプセルの中にずっと入っている方が、短期的には楽だし心地よいかもしれないね。そのカプセルが中身を守ってくれているような感覚かな。しかし、ずっとその中にいると長期的にはどうなるか? 大きく成長することはできないし、客観的に自分の姿を見ることもできないね。前に「そっ啄の機」という長文があったのを覚えているかな。あの話とも通じるところがありそうだ。

 カプセルを飛び出したことで、未知の文化を知る喜びも得られるし、また未知の文化に触れることで、自らを見つめなおすきっかけになることもあるだろうね。まとめも力強くしめくくることができた。
 ユーモア表現・ことわざの引用は忘れてしまった? 「井の中の蛙」「案ずるより生むがやすし」どが使えそうだよ。

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