対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日1970 合計4536
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   カキ食べたーい!   PINPA

カキは幾多の詩歌に詠まれてきた郷愁の果物だ。かつて、農家の庭先には必ずカキの巨木があった。カキは日本の果物の王座だったが新興のミカンやリンゴに奪われ、ナシにも後れをとっている。カキは果実が赤く完熟して種が充実し渋みがなくなると動物たちが食べたい気持ちでいっぱいになる。
 私はカキ泥棒したことがない。もちろん、他人の家のものを勝手に取るのはいけない。でも、1度だけでいいからやってみたい。みんなで、協力してあまーいカキ(渋ガキはヤダな・・。)を口いっぱいにほおばる。お店で、買って食べのるもいいがこれもまたおもしろそうだ。ああ、1度でいいからやってみたいな。
 「僕、ジーニー!君のカキ食いの願いを3つかなえてあげよう!」
朝起きたら私の目の前にジーニーがいた。びっくりぎょうてん。でも、とってもハッピー!私は
「渋ガキと甘ガキが区別できないから区別ができるメガネをちょうだい!」
と頼んだ。すると、不思議なことに私の目の前にはメガネがあった。ちょっと、びっくり。まるで、おとぎ話のようだ。
「2つ目はカキをとったら入れるかばんをちょうだい!」
すると、丈夫な布でまんなかに大きくカキと書いてある。これで、安心。
「3つ目はどうする?」
私は、いろいろと迷った。ウーン。
「そうだ!もし木に手が届かなかったらのためにはしごをちょうだい。」
これで、私はいつでも出発できるカキ取り人だ。
 「よーし!見つけに行くぞ!」
私はお家を飛び出した。鼻にはメガネ。肩にはカバン。そして、片手にはしご。私は、いろんな所をぐるぐる回った。近所はほとんど回っただろう。足が痛くなってきた。どこだろう?
「どこかな?」
私は必死で歩いた。でも、どこにも夕日色のかわいいカキは見当たらなかった。私は一休みをすることにした。
「どうして、カキがないのかな?」
私は考えた。なんでだろう?どうしてだろう?不思議だな?どういうことだろう?いろいろ考えて私が思いついた考えは・・・。
今はカキの木1本なかなか見つけられない。カキを庭で作る人が減ったからだろう。まぁ、マンションに住む人も増えている。だから、カキの木なんもちろん植えられない。そして、今はスーパマーケットに行けばなんでも手に入る。だから、カキを作るなんて考えないのだろう。でも、私は昔からカキを作って食べてきた人間だからこそ、これからもカキと仲良く作っていくべきだと私は思う。
 「あれ?ジーニー!夢・・か?」

   講評   mako

町中で柿の木のある家はほとんど見られなくなってきましたね。柿の実をとるいたずらもサザエさんのまんがに出てくるぐらいでしょうか(^^ゞ 私もあれはふつうに食べるよりおいしいのではないかと思って、ちょっとうらやましい気もします。甘柿は、木からとってすぐに食べられるところがいいよね。でも、文中にもあるように、渋柿(もちろん渋を抜いたもの)は、甘柿とは比べ物にならないぐらいおいしいのよ!! それほど柿が好きではなかった私でさえ「柿ってこんなにおいしいものだったんだなぁ。」としみじみ思ったぐらいです。少しヌルッとした感じといい、あのわざとらしくない深い甘さといい、わざわざ渋みを取ってでも長年食べ続けてきただけのことはあるなぁと思うのです。柿はおしゃれであかぬけた果物ではないけれど、季節感あふれるいい果物だなぁと思います。
 夢の中のお話だったの? とても楽しく書けましたね。「これからもカキと仲良く」という最後の言葉には、私もまったく同感です。身近に柿の木があるようなゆとりのある生活を大事にしていきたいものです。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)