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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   裏   たぬき

 物ごころのついた子どもを動物園につれていくと、たいていの子どもは、初めて見る動物の姿に素朴な驚きと興味を示す。子どもたちの目にまず映るのは動物たちの大きさや色である。動物の生息地の環境や生態、あるいは進化などに興味を持つのは、おそらく中学生以上になってからの話である。科学の発展段階は、まさにそれと同じ道筋をたどる。僕は物事の表側だけを見るのではなくその裏側の原理や原則を考えながら生活したい。
 その方法は二つある。ひとつは、表面だけを見てすぐに判断せずに、その裏側にも目を向けることだ。僕の塾の先生は問題を出して正解できないと「それで高校行けるのか」などと言う。学校のテストの点が悪いと「お前らは甘すぎる」と言う。こっちも頑張ってやってるのにと思ったが、先生は自分達の為に忠告してくれてんだと今は感じている。でも厳しい先生ほど、外見は難しそうであるが裏では生徒のことを思ってくれているのだ。
 もうひとつはマスコミが事実だけを伝えるのではなくその裏側を報道することだ。北朝鮮の拉致事件でもそうだ。拉致されたAさんは亡くなってしまったそうです、とニュースでは報道する。でも、もう1歩踏み込んで、その拉致事件を解決するために何をやっていくのか、そして拉致事件に関する政府の対応はどうであったのか、こういう裏側に目を向けて欲しい。そして裏側を覗き込むことによって、自分の考えが深まる。学校でも今は暗記より考えることに力を入れている。何故かというと考えることによって裏側が見えるからだ。でも今の学校は考えることが多すぎて、基礎である知識をおろそかにしてしまっている。
 確かに、原理や原則を考える前に、ものごとの実際の姿をよく見ることは大切だ。しかし「人間というものは、結果から事のよしあしを判断する」という名言があるとおり人間は表ばかり見て裏を見ない。自分は結果だけでその判断をするのではなく、その過程を大事に出来るようになりたい。

   講評   jun

 物事の表側だけを見るのではなく、その裏側にある原理を考えることは大切なことですね。一つ目の方法には、身近なところからわかりやすい体験実例を挙げることができました。塾の先生が生徒に対して厳しいことを言うのは、生徒のことを思っているからですね。二つ目の方法には、具体的な例として北朝鮮の拉致事件を挙げながら考えることができました。この段落の最後で触れられている学校での勉強方法についてですが、「でも今の学校は考えることが多すぎて、基礎である知識をおろそかにしてしまっている。」という一文はカットした方が全体の流れに合っているのでは?
 結びも、反対意見に対する理解を示した上でまとめることができました。結果だけで判断してしまうことが多いけれど、その内側をさぐってみると物事の真理が見えてくるかもしれないね。

■伝記実例にも挑戦してね。
                                

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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