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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   努力と練習でできるもの   M.T

 「笑う門には福がくる」のであって、福がくるから笑うのではない。運と見えるものは日常の生き方の結果である。もし、幸運がほしいなら、日常のおくり物一つにも心があることが大切である。アメリカに今から七十年も前に、運についてカソンという人が書いた興味ある本がある。著者は運命を信じる人はなまけ者でおろか者であるという。困難のない人生などない、これが人生の運を考える時の大前提である。
 三年生のとき、私はクラスの人から「漢字博士」と呼ばれていた。その頃担任だった先生は漢字テストというものを行っていた。しかしその先生は漢字のとめ、はらいなどに厳しく採点した。漢字テストは一問でもまちがえると不合格でもう一回やり直さなければいけない。しかも漢字テストは全員でやるときにしかやれないので、不合格だったり、漢字テストをやる日に休むとずっとおくれることになるのだ。このテストは持続力がなく、すぐ風邪をひく私にとって最悪な条件がそろっていた。しかし負けずぎらいな私は友達に抜かされることのがどうしてもいやだったのでお母さんに手伝ってもらいながら練習をした。しかしやっていく間にますます友達との対抗心があつくなっていった。もちろんまちがえて友達に抜かされたこともあった。そのときはまるでもうなにも希望がなくなった人のようにふさぎこんでしまったぐらいくやしかった。二学期になると、だいたい順位がきまってきた。私はなんとその順位のなかの上のほうにはいっていた。その頃になると漢字を練習することはあたりまえになっていた。それどころか風邪をひくと泣きながら学校へ行きたがったこともあった。ある時こんなことがあった。学校で私は吐いてしまうほど具合が悪くなった。保健の先生は保健室で休むことを進めていたが私は漢字テストがあるのでぐったりしながらも授業に参加した。そのぐらい私は漢字テストで抜かされたくなかった。しかし三学期になって、一学期からずっと続けていた努力の成果がでてきた。練習を忘れてしまったが今まで漢字を毎日見てきたのでなんとか合格できたことがたびたびあるようになった。
 また、私の学校では運動会でリレーという種目がある。これはクラスの足がはやい人たちしかでられない種目だった。私のチームはどうしても勝ちたかったので、休み時間のほとんどを使って練習した。そして当日、みんなの期待のなか一年生が走り始めた。しかし予想外のハプニングがおこった。なんと一年生が転んでしまったのだ。その時点で私のチームはビリになってしまった。しかし今まで練習していたバトンを渡すところで練習の成果を発揮し四位にまであがることができた。
 私はこの経験から、練習、努力は人間にとって喜びをおこす大切な役目をしていると分かった。私はこれからも練習をおしまないようにしようと思う。

   講評   siro

主題に沿ったとてもよい作文ですね。
 似た例として、漢字テストと運動会のリレーのことを書くことができましたね。どちらも「笑う門には福がくる」につながるとてもよい例です。漢字テストのことは非常に詳しく書けています。体調がどんなに悪くても漢字テストに挑戦していった愛美さんの頑張りがよく伝わってきました。どんなことがあろうと負けずに努力した結果、漢字テストでの合格という「幸運」をつかんだのですね。運動会のリレーも、主題につながるよい例ですね。
 最後の段落での結び方もとてもよく出来ています。
 全体として、四段落構成になっていますが、第二段落に比べて第三、第四段落が短めですね。このような場合は、第二段落でいくつか文を省略し、第三段落はもう少し詳しく書いていくと、バランスのよい作文に仕上がると思います。例えば、第二段落では「しかしその先生は漢字のとめ、はらいなどに厳しく採点した。」という文を省略すると全体としてすっきりとした印象になりますよ。
 目標の字数をクリアできましたね。とてもよく頑張りました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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