対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間と生物の関わり うのた
ダーウィンはミミズの数々の実験を行った。その結果ミミズは有機土壌の形成に大きな貢献をしてきたと述べている。畑で土を柔らかくするのにミミズは大きな役割を果たす。しかし化学肥料でミミズや目に見えない単細胞生物やカビが死滅する。願わくは長年生存し続けたこれらの消滅を救いたい。ミミズを使って生ゴミの処理を行っているところがある。自然界でのミミズの役割を科学的に考えれば、人間としての付き合い方も変えられるのである。(要約)・・・という内容の文章に触れたが、「成る程な。」と感じた。様々な生物と上手にお付き合いすることが良いのではないであろうか。
その第一の理由として、様々な生物は生態系に於いてそれぞれの役割を持っているからである、と私は考えている。人間は他の生き物を無視しがちであると思う。みみずは土を豊かにするという役割があると述べられていた。では、人間に体内に生息する寄生虫にも役割があるのはご存知だろうか。これは私も知らなく、とある素晴らしい知識豊富な先生に教えてもらったのであるが、なんと寄生虫が盛んにいた世代では花粉症がほとんどなかったらしいのである。もう一つ例を挙げておくと、「手の洗いすぎは良く無い。」と聞いて更に驚いた。手を洗う事で黴菌を落とすのであるが、洗いすぎは肌を健康に保つ細菌まで落としてしまうらしいのだ。生物を科学的に認識するのは重要であることが分かる。
第二に、人間の力だけでは生態系は成り立たないからである。ミミズが畑を豊かにするのであるが、そのミミズがいなければ作物が育たない。育たなければ人間の食べ物が無い。食べ物がなければ人類だって滅亡し兼ねない。また植物がいなければ、酸素が無くなり呼吸ができなくなる。また、産業化、木々の切り倒しなどで地球温暖化を進め、生態系を崩しているのは人間である。日本の排出量は世界で4位。4.9パーセントを占めているというデータがある。木々を如何に大切にしていかなければいけないかが伺える。
確かに、私たち人間があまり他の生物のことを考える機会はない。だが身近な生物をもっと見てみた方が良いと思う。如何に私たち人間と深い関係を持っているか。花はだれが見ていなくても咲いている、という名言がある。見てあげれば良いのではないだろうか。その花だってきっと、人間にとって重要な関わりを持っているかも知れないのだから。
講評 sugi
今回も◎がずらりと並んだね。構成はもちろん、データと名言もうまく使うことができました。字数もたっぷりですが、目標にはわずか(本当にわずか!)に届いていないので、進級テストの際には気をつけてね。
「ミミズの話かぁ……。」と、最初は困惑気味だったけれど、「様々な生物と上手にお付き合いすることが良い」と、広い意味でとらえたのが成功だったね。これは、文章を読む上で大切なことだよ。
それぞれの理由に、体験実例やデータ実例などの裏付けがあるというのは大事だね。もし自分自身の体験から、裏付けになるようなことを思いつかなかったら、今回のように聞いた話を入れるのも効果的。素晴らしい知識豊富な先生(笑)に聞いた話、うまく取り入れることができたね。時間があれば、事前にそのテーマについて調べてみるとか、体験実例を考えておくといいと思います。
「滅亡し兼ねない」 → 「滅亡しかねない」これはひらがなのほうがいいね。
「日本の排出量は」 → 「日本の二酸化炭素排出量の割合は」
「きっと……かも知れないのだから。」
→「きっと……なのだから。」「もしかすると……かも知れないのだから。」のほうが自然な感じ。
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