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　　　おねがい！ルーレット　　　ちび丸あん

　わたしは、さいきん『人生ゲーム』にはまっています。家族五人でやるのでとてもにぎやかで、楽しいです。一度に六人までできます。車に人を乗せ、ルーレットで出た数だけ車を進めます。自分の職業を決め、医者や、先生、政治化、プログラマー、デザイナー、タレント、サラリーマンにスポーツ選手……
　「お給料」のマスを通過するごとに決まったお給料をもらいます。医者や政治化やタレントは、とくにお金持ちになれます。途中に「けっこん！」や「女の子が生まれた！」やら「男の子が生まれた！」に「男女の双子が生まれた！」……などなどいろいろあります。まるで、べつの世界に入りこんだようです。
　前にも友達の家で『人生ゲーム』を見たことがあります.。でも実際にやったことは、ありませんでした。だから、さいしょ（おもしろそうだなぁ……やってみたいなぁ！）と思い、お母さんに
「人生ゲーム欲しい？」（いろいろ言った）
と、聞かれた時には
「うん……！」
と、小声で答えていました。（本当は、うれしかったけど……）たぶんお母さんは、（みんなで遊べるから、ちょうどいいわっ！）と思って言ったのだと思います。（前の話聞いた話）そこでお誕生日に買ってもらうことにしました。
　『人生ゲーム』は、一回やるとやめられなくなります。お金も本物みたいで色もとてもきれいです。ドキドキするのは「１２万ドルはらう！」とかになり、はらえなくて借金（約束手形）をする時です。ゲームが終わるまでに返せるのか心配になります。不思議なことはゲームがスタートした時から「はらう人生、もうかる人生、普通の人生」と何となく決まっているような気がすることです。だからルーレットに願いをこめて回します。毎回、ゲームの中でいろいろな人生が体験できるところが面白いと思います。
　これからも家族や友達、おじいちゃん、おばあちゃんとも、一緒に楽しく遊びたいです。

　　　講評　　　nara

人生ゲーム、先生もちび丸あんちゃんくらいのころに、お年玉で買ったなぁ。何人か集まると「人生ゲームやろう！」といつも言っていたよ。おもしろそう・やってみたいと思っていた人生ゲームを買ってもらえることになってよかったね。小声で「うん……！」と言ったというところがおもしろいね。「本当に買ってもらえるのかな！？」と思ったのかなぁ。お母さんにはちび丸あんちゃんの心が読めるみたいだね。
　ゲームであっても、お金を手にするとウキウキするし、払ったり手形を切ったりするのは何だかすごくそんをしたような気分になるね。それだけ、このゲームがよくできているということだろうな。ルーレットが「クルクルクル、チチチ……チ、チ」と回ってどこで止まるか、見ているとハラハラどきどきして、つい「おねがい！」と思ってしまう。その思いが題名になっているのだね。いい題名だ。
　いっしょにゲームをやっている人のことばや表情（ひょうじょう）などを書いておくと、みんなでもり上がっている様子が、もっとわかりやすくなったかもね。