対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   いろいろな本   うここ

これまでの人の観察や考えを利用するという必要から、読書はまず必要である。しかし本を読むことにはもっと別の利益がある。それは、いくらわれわれが苦労しても、自分自身では経験する事のできない経験、それを教えられることである。空想の世界だけにあって現実の世界にはないという、そうした場合に、人間はどんな気持ちになるだろうと想像する事ができる。
私が今までの中で一番感動した物語は「青い天使」という物語だ。倉橋曜子さんの作品で、お父さんがフランス人でお母さんが日本人の少女チナが、お父さんともお母さんともはなれて、いじわるな従兄弟の家で暮らすというお話だ。なぜ私がこんなにも感動したのだろうと思い、考えてみた。きっと、もし私がチナだったらどんな気持ちになるだろう、と想像しながら読み進めていったからにちがいない。
また、私がまだ小さかった頃に読んだお話「かしこいビル」も心に残っている。「かしこいビル」は、母に二十回
ぐらい読んでもらった本だ。本棚からその本を持ってきて母にわたし、母が読み終わると泣き出して母を困らせた。そして母がまた「かしこいビル」といって読み始めると泣きやむ、そのくり返しだった。そのお話は小さな兵隊の人形が、持ち主の女の子を探して冒険するという物語だ。わたしは、母の膝の上で何回も何回もハラハラドキドキしながら聞いていた。やはり、空想の世界をかしこいビルと一緒に冒険していたのだろう。
 本は想像力を豊かにしてくれるのだと私は思う。何回もくり返して読みたくなる本は、それだけの良さを持った本だということが分かった。また、人間はだんだん成長するにつれて読みたいと思う本もかわってくるのだということが分かった。私は自分が読みたいと思う本だけでなく、もしかしたら新たな発見もあるかもしれない、いろいろな本を読みたいと思う。

   講評   ita

<構成>
要約は200字くらいでまとめましょう。長文の最後、「われわれも、何かそれぞれに好きな書物を、とじ糸が三度も切れるほど愛読したいものである。」「何かそうした愛読書を、一生のうちにはみつけたいものである。」の部分をまとめてみると字数が増えますよ。
<題材>
「前の話」はうまく入りましたね。ただしがきを書いておこう。「青い天使」がなぜ好きなのかをよく考えました。ここからわかったことを段落の最後に簡単にまとめてみよう。「ナチの姿に自分を照らし合わせて自分とは違う境遇を体験していたのだ。」という感じかな? 第三段落の「かしこいビル」の内容はよくまとまっていますね。言うことなし。 (^▽^)v
<表現>
今回は「いろいろな思ったこと」を使って表現してくれましたね。「思った」ばかりが続くよりも読んでいて知的な感じがします。よくできました。
<主題>
第四段落のわかったことはとてもよくまとまっていますね。第二段落、第三段落の内容を受けてしっかりとゆきちゃんが「わかったこと」を書けています。長文のいいたいこととも連動していていいできですよ。

<字数>
要約を200字ぐらいにまとめると目標800字にとどきます。すぐですね!

★先生の知らない本をたくさん知っているゆきちゃん。聞いている先生もとても勉強になりました。これからもいろいろ教えてね。


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