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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の好きな食べ物   ポッター

私の好きな食べ物
                    ポッター       
 生物にはみな、好き嫌い(食べられない)というものがあるだろう。つまり、牛は草を、虎は肉を食べる(食べられる)が、反対に牛は肉を、虎は草を食べられないというようなことである。
 私にも好き嫌いはあるが、ここでは好きな食べ物を二つ、例に取り上げてみよう。
 私の好きな食べ物の一つ、それはライチである。私が初めてライチを食べたのは、私がまだ七才だった頃だ。
 父の誕生日の日、毎年必ずいく、高級(?)レストランへ行ったときのこと。兄がデザートを山盛りに積んだ皿を手に、テーブルにやって来た。ふと見ると、何やら紫色っぽい茶色っぽい、ゴワゴワした丸い皮の固まりのような物体があるではないか。
「これ…何??」
私はとっさに(+おそるおそる)父に聞いてみた。すると、父は何も不思議そうな顔もせず、
「これ? ああ、ライチだよ。」
と言った。私は、『ライチなんて食べ物、初めて聞いたな。でも、こんな固そうでゴワゴワした物なんて、食べられるものか。』と思い、しばらく手をつけなかった。
 数分後…、デザートの山だった皿が、皮や種、ブドウのくきなどのゴミの山になった。残っているのは見たところ、さきほどの“ライチ”という皮の固かたまりのような物体だけ。私はもう一度、別のデザートを取りに行こうとした。その時!
「あら愛、ライチ食べないの?」
と、母が突然私に言った。
「うん、食べたこと無いから。」
私は断ったが、母は、
「おいしいのに。だまされたと思って、食べてごらん。」
と、なおも私に言う。ついには父までもが、
「愛、一口でも、一口でも良いから食べなさい。」
と言い、私はけっきょく“ライチ”を食べるハメになった。
 私は皮を爪でこじ開けてみようとした。しかし、これがなかなか開けられない。(私は当時爪が短かかったのである。)やっと開けられ中身を見ると、白いグニュグニュした、元の皮の形をした丸い物が出てきた。私はそれが目に入ったとたん、『…カブトムシの幼虫が出てきた…!!』と思った。さらに、『カブトムシの幼虫を食べるの?!』という思いが、頭の中をよぎった。
『それでも、一口でも食べなければ、ここから一歩も動けない!』
私は複雑な思いを胸に、“ライチ”を口の中にほりこんだ。
『…あれ??』
一瞬にして口の中に、不思議な味が広がった。その味は食べてみないとわからないような、なんとも不思議な味だった。私はその、“なんとも不思議な味”と“なんとも不思議な食感”にハマり、今ではレストランにあると必ず食べるほどの大好物になったのである。
 私の好きな食べ物の二つ目は、ゆかりご飯だ。(ご飯というより、おにぎりだろうか)好きになったのは、つい最近のことである。母が週末によく行くフィットネス。しかし母が行ってしまうと、私と兄だけがいつも残される。(父は仕事。)そんな時、母がいつも作ってくれるのが、ゆかりおにぎりなのである。
 私は梅干しも好きだが、梅干しをご飯(おにぎり)に入れると、梅干しの味が変わってしまう場合があるのだ。そこで母があらたにおにぎりに入れたのが、このゆかりである。ちょうどホカホカご飯(ただし、これは白米でなければ…)にマッチするゆかりは、まさに私が待ち続けていたものであった!!(幸せですなあ。)そこにもう一つ、母の愛情がこもっているのである。わたしはこの母のにぎるおにぎりが、どのおにぎりよりも大好きだ。
 さて、実は私の好きな食べ物は、他にもたくさんあるが、今回はその中でも、特に好きな大好物を例に上げてみた。私は好き嫌いが多いから、もっと好きな物を増やしたいなあ! さあ、そこのあなたも、好きな物増やしてみては?!

   講評   inoko

ポッターさん、こんにちは。最近、ライチを食べていないなぁ。作文を読んだら、ライチが食べたくなりました。

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