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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   明るい未来を意識して   かふ

人間は手と言葉の発達により、他の動物とは比べ物にならない程急速な進化を遂げてきた。そのことにより、強くなった人間たちは狩られる立場をすっかり忘れてしまい、生きているという幸福感を特に実感しないまま日々の生活を送るようになったのである。動物たちは常に死が目前にあるので、自分のたった一つしかない命を守る為に毎日が必死なのに対し、人間は知力があるが故に、動物たちにとって甘美なはずの餌の味をすっかり退屈なものにしてしまった。近代の宗教がいう安らかな最期や大往生の準備とは、実は失われた野生動物と狩猟民族の精神の回復を意味しているのかもしれない。普段の生活で死を感じさせないというのは幸せな人生を送っている証拠なのかもしれないが、死や締め切りと言ったゴールを意識するのは大切なことだと思う。(要約)
 第一の理由として、『物事はゴールがあるからスタートできる』という考えが挙げられるからだ。
よく『目標を持ちなさい。』と言われるが、その根底にはこの考えがあると思われる。ゴールや自分たちが思い描いている未来が有ると無いとでは、結果にも大きく出てくるだろう。今私の学校では校内合唱コンクールを目前に控えていて各クラス必死になって合唱の練習に励んでいるが、ここでも賞を獲得するというゴールがあり、それに伴い自然と団結力が生まれてくる。文章中に『動物たちはお互いに大きな知恵を共有することで個体のエゴを制限し、そこにちゃんと安心立命を見出している。』という言葉があったが、まさにこれが当てはまっていると言えるだろう。
 第二の理由として、『締め切りやゴールは、時には生きがいにもなる』からだ。1997年現在で、三十代と六十代の会社員を対象に『仕事の目的』ついてアンケート調査を行ったところ、三十代の人々のほぼ四分の三が収入の為に仕事をしているのに対し、六十代になると半数近くの人々が仕事を生きがいと思っているという結果が出た。この結果から結婚や子育てと言った人生の大仕事を終えた人々が、仕事を収入のためだけではなく自分の生きがいとしはじめていることが読み取れる。つまり人間はよりよい未来を求める限り、常に生きがいやゴールを目指す力も持ち合わせた動物へ進化していったと言えるだろう。
 確かに期限や締め切りに追いまわされた時、『期限が無ければもっとのんびり出来るのに』と思い、開放感に包まれたくなってしまうことがあるが、『私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。』という名言があるように明るい未来を意識してスタートをきれば、それだけの価値があると言えるのではないだろうか。

   講評   jun


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