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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   差別と秩序   ミュウ

 行列は、良いものである。
 第一の理由は、差別というものがないからである。行列とは、先着順であり、身分や地位・性別という区別がない。社長だから一番前だとか、家柄が良いとか、男だから、女だから、などというものではない。この面から考えると、みな平等である、ということがわかる。また、差別がないからこそ、行列ができるというように逆から考えていくこともできる。もし、身分差別などがあったとしたら、その人は後から来ても一番前に並ぶことだろう。そうすると、何分も前から並んでいた人の意味がなくなってしまう。つまり、無意味になるのだ。もし、数に限りのある限定品だとしたら、身分が下、地位も下の人は、もしかしたらその品を貰えないかもしれないのだ。たとえ、数に限りがなくても、最終的には受け取るのが最後の方になってしまうのである。たとえば、新年になると、よくテレビで福袋目当ての行列の様子が流れたりする。並んでいる人は、少しでも早く福袋を貰おうと何時間も前から並んでいるのだ。もし今の時代に差別意識があるのならば、身分が上だ、と威張っている社長さんが何人も何人も大威張りでやってくることだろう。しかし、今は差別意識がなく、先着順であり、みな平等というわけで、みな綺麗な一列に並んでいるのである。
 第二の理由は、秩序も関わっているからである。その秩序とは、駅でのマナーのことだ。株式会社エース総合研究所のデータによると、一日あたりの平均乗降者数は関東で最も多いのは新宿駅だそうだ。平成12年のデータでは、320万人を超してしまっている。ということは、電車が駅に停車するたびに、行列ができ、混雑するということである。このときに必要となるのが秩序、即ちマナーである。駅では、降りる人が優先となっていたり、一列に並ぶようになっていたりとたくさんのマナーがある。しかし、駅にはたくさんの人が並んでいるため、後ろに押されたりして、降りる人よりも先に乗ってしまったりする光景をよく目にする。また、最初は行列となって並んでいたものの、いざ扉が開くとバラバラに散らばったりしてしまう光景もある。つまり、行列(一列)でないとマナーを守れないため、余計混雑してしまうのである。この面で、秩序とは必要なのである。
 このように、行列には差別がなく、秩序があるため、良いものなのである。確かに、駅のホームが小さく、狭い場合には一列にはなりづらい。かといって、90°曲がってしまうと、通行人の邪魔となってしまう。しかし、角度を狭く、蛇のように曲がっていけば、なんとか大丈夫だろう(笑)。このような場面があるとしても、散らばって並ぶよりも、きちんと並んだ方が並ぶ人、それを見る人にとっても気持ちよく感じるかもしれない。

   講評   nara


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