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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   平等主義   いうや

 行列には、だれもいないところに一人並ぶのもバカバカしくて苦痛だし、だれかが並ぶと心配になって自分も並ぼうとする。並んでいる間は前との一定間隔を保つために、新聞を読んだり本を読んだり、といったことに集中できない。だが、行列とは、まさしく近代的事務処理の『先着優先の平等』の発想に根ざしている。また、行列、すなわち『先着優先の平等』を取り入れてない国々もある。僕は行列をしないで適当に物事を処理する考え方より、先着優先の考え方のある国の方がよいと思う。
その理由は第一に、銀行等に早く来て相談をしているのに、後からきた人たちがどんどん相談を済ませて自分だけ残ったら差別されているような感じがするからだ。僕が今より小さいころに、初めてハロウィーンパーティーをした。いろいろやった後の最後に、パーティーに来てくださったたくさんのお母さんからお菓子をもらった。皆早くもらいたいので、まるで我先にえさをもらいに来ようとする鯉のようになってしまった。(笑)結局、小さいこがさきにきているのに大きい子に抜かされて、最後になったことがあり、とてもかわいそうだった。
もう一つの理由は、処理の順番を決めるのに最も理屈に合った方法であり、そこに速く来たかどうか判断するのがよいからだ。なぜなら。お金がたくさんある、なしで決めているとなかなか決まらないからだ。服装を見てもお金持ちの人は皆高級品を着ているし、たまたまそのときだけよそ行きの服を着ていない場合だってある。それにその人の持っているお金だって、いつも通帳を持っているわけでもないし、たとえ通帳を持っていたとしてもすべてのお金を預けている人もほとんどいないだろう。またその場でお金を持っていても、そのお金がすべて借りたものだったり、今着ているもの以外のすべてを売って手に入れたお金かもしれない。(そこまでして行列の先頭になる必要もないと思うが・・・)2002年のテーマパークの入場者数は、東京ディズニーランドは約1300万人、東京ディズニーシーは約1200万人、またUSJことユニバーサルスタジオジャパンは約830万人だった。なかでも東京ディズニーランドは世界で二位だった。(データ)このように日本中で行列はある。
 確かに、「できあがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことがしんに規則を生かす道である」ということばのように必ず、100パーセント行列をするのもむずかしいが、行列は身分による差別しなくて先に来た人から順番に解決していくことができるので、僕は先着優先の考えを守るべきだと思う。

   講評   huzi

 行列の例をもとに、先着優先における平等主義について考える。なんと幅広いテーマなんだろうと、……最初はとまどったようですね。
 項目クリアは言うまでもなく◎。 体験実例にますます力が入ってきて、その部分だけを読んでもおもしろいです。
 ハロウィーンパーティで配られたお菓子に群がる子どもたち。よくある場面ですね。 大きい子が小さい子をおしのけてお菓子を持っていったの? 小さい子にとっては驚きと悲しみの一瞬だったでしょうね(大げさか)。 たぶん、他のときなら、「小さい子から先に」という理性も働くのでしょうが、いざ、目の前にあるのがおいしそうなお菓子となると、理性がふっとんだかな。
 二番目の【理由】の中の話もおもしろいです。抜群の想像力で書いたね。 先着優先の平等主義は、結局、人間をもっとも効率的に振り分けられるということが、よくわかりました。 その人が優先されるべき人であるかどうかを細かく判断していたら、日本中で毎日行われる行列の場は、待ちくたびれた人だらけになってしまいますね。 【データ実例】は、くわしく調べたね。これほど行列があるとは驚きです。日本人は行列好きなのかな。また次の機会にも使えるデータとして頭の中に保存しておいてね。

 【名言の引用】の部分が、少しぎくしゃくした流れになってしまったね。 規則を生かす道は、実態に合わせて変えていくことだと述べている名言を使うなら、
・「できあがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが真に規則を生かす道である」という言葉がある。 しかし、行列の場合は、まずは規則を貫くことがもっとも平等で早い方法なのだ。
こんなふうにしてはどうかな。

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